仮想通貨取引所で取引を行う場合、初心者の方はまずお金をかけずにテストしてみたいところです。
bybitにはそんなニーズに答えてくれる嬉しい機能があります。「テストネット」と呼ばれる、いわゆるデモ口座モードが存在するのです。
bybitのテストネットはコチラ:https://testnet.bybit.com/ja-JP/
ここでは、bybitのテストネットについて、
- テストネットの始め方や画面操作の方法
- テストネット口座を利用する際に注意しておくべきポイント
- テストネットができない場合の対処法
などを詳しく解説していきます。
その他、実際の取引と異なる部分や、よくある質問に対する回答もまとめてあります。bybitでいきなりお金をかけて取引をする前に、まずはこの記事をよく読んでテストネットを試してみましょう。
なお、この記事はすでにbybitでの口座開設が完了していることを前提として作成しています。そのため、まだ口座開設が完了していない方はこちらから口座開設を済ませておくようにしてください。
目次
bybit(バイビット)のテストネットとは?
まず、bybitの「テストネット」とはどのようなものか、その全体像を解説します。
テストネットとは「仮想のコインを使って取引ができるデモ口座」のことです。自分の資金を使うことなく実際のトレードを体験することができます。
言い換えれば「仮想の仮想通貨」を使用したトレード体験です。少々ややこしいですが、いわゆる”お試し版”の取引ができるものだと思ってください。
仮に取引に失敗しても損失を被ることがないので、仮想通貨取引の初心者は積極的に活用して練習してみましょう。
bybit(バイビット)のテストネットの使い方
それでは早速、テストネットを使ってみましょう。
bybitのテストネットを利用するには、本口座とは別にテストネット用の口座への登録が必要です。以下、口座登録の手順から実際のデモ取引のやり方まで解説していきます。
Step1:テストネットに登録する
まずはテストネットのアカウントを作りましょう。bybitのアカウント作成はとてもシンプルで、テストネット用口座も本口座も本人確認不要で気軽に登録可能です。
以下、アカウント登録の手順を画像付きでまとめました。
- STEP
テストネット用の公式サイトにアクセス
まずは、テストネット用の公式サイトにアクセスしましょう。以下のURLをクリックしてお進みいただけます。
bybit テストネット用公式サイト,
- STEP
登録情報の入力
画面右側に表示されている「アカウント作成」に、登録に必要な情報を入力しましょう。
- メールアドレス(または携帯電話番号)
- パスワード
「利用規約およびプライバシーポリシーを読んで同意しました」の欄にチェックを付けたら「登録」ボタンをクリックします。
- STEP
認証コードの確認
登録したメールアドレス(またはSMS)宛にbybitからメールが届きます。
本文中に記載されている「認証コード」を確認してください。
- STEP
認証コードの入力
テストネット用公式サイトに戻って認証コードを入力します。最後に「登録完了」をクリックすればOKです。
Step2:テストネットに入金する
テストネットで使うことになるテストコインは、最初から用意されているわけではありません。
仮想通貨に限らず他の投資取引でもそうですが、デモ取引の口座はあらかじめ資金がチャージされているのが一般的です。しかし、bybitはデモ取引であってもユーザーが自分自身で入金手続きを行う必要があります。
ただ、本口座とは入金方法が異なるので、すでに本口座に登録して入金まで済ませている人は注意してください。
以下、テストネットへの入金方法について解説していきます。
- STEP
個人資産ページを開く
テストネット用公式サイトの画面右上に表示されている登録メールアドレス(または携帯電話番号)をクリックします。
続いてメニューから「個人資産」を選択しましょう。
- STEP
「入金」ボタンをクリック
個人資産画面の左側に表示されている「入金」ボタンをクリックすると「テスト環境(Testnet)へのご入金については、ライブチャットよりご依頼ください」と書かれたポップアップが表示されます。
- STEP
ライブチャットでテストコインの入金を依頼
トップページに戻って、画面右下にある「サポート」ボタンをクリックします。
必要な情報とテストコインを入金したい旨を入力後「チャットを開始」をクリックしましょう。
Step3:テストネットでデモ取引を行う
テストネットの取引画面は本番とまったく同じです。取引方法やレバレッジ倍率の制限なども特段ありませんので、色々試してみましょう。
- STEP
取引方法と通貨ペアを選択
テストネット用サイトのトップ画面右上の「トレード」をクリックして取引方法と通貨ペアを選びます。
ここでは「インバース無期限」の「BTC/USD」を選択してみました。
- STEP
注文画面を入力
取引画面の右側が注文画面です。必要な項目を上から順番に入力していきます。
最後に「売り」「買い」のどちらかを選択すれば注文完了です。
なお、注文画面で入力する各項目の内容は下表にまとめました。入力・選択に困った時は参考にしてみてください。
①マージン | ・クロス:口座残高のすべてを取引の証拠金にする ・分離:残高の一部を証拠金にする(レバレッジ倍数の設定が可能) |
②注文形式 | ・指値:仮想通貨1枚あたりの価格と数量を決めて注文 ・成行:bybitが決めた価格で数量だけ決めて注文 ・条件付:指定した価格に到達したら注文⇒即約定 |
③価格 | 仮想通貨1枚あたりの価格 |
④契約数 | 仮想通貨の取引枚数 |
bybit(バイビット)のテストネットの注意点
気軽にbybitを体験できるテストネットですが、いくつか注意しておかなければならないポイントがあります。
ここではbybitのテストネットを利用する際の注意点について解説していきます。
テストネット口座と本口座を間違えないようにする
bybitのテストネット口座は本口座そっくりに作られています。すでに本口座を登録して入金まで済ませている人は、間違えて本口座で取引しないように注意しましょう。
本口座で取引に失敗すると、資金を失ってしまう恐れがあります。これほど悲惨な事はないので、確実に「どの口座で取引しているか」を確認しておくクセをつけることも重要です。
テストネット口座と本口座を見分けるポイントは「URL」です。テストネット用サイトの場合は、どのページを開いても「testnet」からはじまるURLになっています。利用前に必ず確認しましょう。
本物の仮想通貨を送金しないようにする
あまりない話ではありますが、テストネット口座に本物の仮想通貨を送金してしまわないように注意しておきましょう。
テストネット口座の場合はライブチャット経由でテストコインの入金を依頼することになるので、送金ミスが起こることはほぼないと言えます。しかし、万が一テストネット口座に本物のコインを入金してしまった場合、状況によっては取り戻せない可能性があります。
繰り返しますが、テストネット口座での送金ミスが起こるケースはほぼありません。しかし、これから本口座で取引をしようと考えているなら、送金ミスは今のうちから注意しておきたいポイントです。
もし誤って入金してしまった場合は、ライブチャットまたはメールでカスタマーサポートに連絡を取りましょう。その際には以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- トランザクションID(送金元のウォレットまたは取引所の履歴から確認)
- コインの種類
- 入金した金額
bybit(バイビット)のテストネットでデモ取引する際のポイント
せっかくbybitのテストネットでデモ取引をするのですから、いくつか押さえておくべきポイントを確認してより効率的に・より有意義にテストネットでのデモ取引を堪能しましょう。
ここではプロ目線から見た、テストネットでデモ取引する場合に押さえておきたいポイントやTipsのようなものをご紹介していきます。
色々な取引方法を試してみる
bybitでは以下の3種類の取引方法を選択できます。
- USDT無期限契約
- インバース無期限契約
- インバース型先物契約
USTDとインバースの主な違いは基軸通貨です。
USTDは「USTD(テザー)」、インバースは「USD(米ドル)」がそれぞれ基軸通貨になっています。それぞれ取引手順や値動きの違いを確かめながら、得意な取引方法を見つけると勝ちやすくなると言えるでしょう。
レバレッジ取引に挑戦する
仮想通貨だけでなくFX取引がはじめての人は「レバレッジ取引」にも挑戦してみましょう。
レバレッジとは日本語で「てこの原理」を意味する言葉で、投資取引では少ない元手で大きな金額での取引ができる仕組みのことをいいます。たとえば1BTCが500万円のときに0.1BTCの取引をしたい場合、現物取引の場合は50万円が必要ですが、2倍のレバレッジをかけた場合は25万円で取引が可能です。
bybitでは、最大100倍のレバレッジ取引が可能です。1倍から細かく設定でき、取引の途中で変更することもできます。少ない元手で効率的に資金を増やせる方法なので、上手に使えるようにデモ取引で使い方をマスターしておくことをおすすめします。
相場分析を行いながら取引をする
本物の仮想通貨を使った取引は「相場分析」が不可欠です。
何となく感覚的にポジションを保有していてもうまく稼げません。それどころか、損失がどんどん拡大してしまう可能性もあります。
そこで重要なのが、相場分析を行いながら取引をする習慣をつけることです。FXやバイナリーオプションといった他の投資取引でも、デモ取引は相場分析を行いながらトライするのが定石です。
相場分析の具体的な方法としては、以下の2つがあります。
- テクニカル分析
様々な指標を使ってチャートを分析し、値動きを予想する方法 - ファンダメンタル分析
提携やアップデートなど各通貨にまつわる情報をもとに将来の値動きを予想する方法
特にテクニカル分析は仮想通貨トレーダーの必修科目といっても過言ではないほど重要です。
仮想通貨のチャートは一見ランダムに動いているようですが、分析を行うとある程度の規則性を持って動いていることがわかります。それを見極めることで予想の的中率が高まるというわけです。
テストネットで取引の練習をするときも相場分析を行い、本番でも勝てるように分析力を高めましょう。
bybit(バイビット)のテストネットができない原因と解決策
bybitのテストネットは、一般的なデモ取引とほぼ同じような機能を持っています。しかし、海外の仮想通貨取引所ということもあり、うまくデモ取引ができないケースも考えられます。
そこでここでは、bybitのテストネットができない原因と解決策をセットでまとめて紹介しておきます。
メールアドレスまたは携帯電話番号を間違えている
一番多いパターンがこれです。
登録メールアドレス(または携帯電話番号)に入力ミスがあり、ログインできない…というパターンです。
【対処法】
メールアドレス(または携帯番号)を、一文字ずつよく確認しながら慎重に入力しましょう。
- アルファベットや数字を間違えていないか
- 全角入力になっていないか(よくあるのは@)
- 大文字/小文字を間違えていないか
- 不要なスペースや記号が入っていないか
また、携帯電話番号で登録した場合は「国コード」の選択を間違っている可能性も否定できません。むしろ、携帯電話番号の入力を弾かれてしまう時は、国コードの入力間違いであるケースが目立ちますので注意しておきたいところです。
パスワードを間違えている・または忘れた
登録時に設定したパスワードの入力間違いでログインができない、あるいは登録したパスワードを忘れてしまってログインができない…というパターンです。
「間違っているはずはない!」と思う方も多いのですが、パスワードの設定間違いでログインできないケースは意外と多いため、今一度確認してみましょう。
ソフト的・ネットワーク的な問題よりも、こういったヒューマンエラーでうまくログインができず時間がかかってしまうケースはよくあるものです。
【対処法】
パスワードの確認は面倒がらずに徹底して行いましょう。
- アルファベットや数字に誤りがないか
- かな入力になっていないか
- 全角入力になっていないか
- 不要なスペースや記号が入っていないか
正しいパスワードをどうしても思い出せない…という場合は、以下の手順で再設定が可能です。
- STEP
「パスワードをお忘れですか?」をクリック
ログインフォームにある「パスワードをお忘れですか?」をクリックします。
- STEP
登録メールアドレス(または電話番号)を入力
登録メールアドレス(または電話番号)を入力して「次へ」をクリックします。
- STEP
認証コードを確認する
パスワード再設定に必要な認証コードが記載されたメールがbybitから届くので、確認しましょう。
- STEP
認証コードと新しいパスワードを入力
パスワード再設定画面に戻り、メールに書かれた認証コードと新しいパスワードを入力し「完了」ボタンをクリックします。
サーバーエラーが発生している
サーバーエラーが出てテストネット用サイトにアクセスできない…というパターンです。
テストネットを利用したい人のアクセスが集中した場合、サーバーに負荷がかかってダウンする可能性もゼロではありませんので注意しておきたいところです。
【対処法】
bybitのサーバーは強いのでサーバーエラーが起こることはほぼありませんが、もしエラーが発生した場合はユーザー側ではどうすることもできません。復旧するまで待ちましょう。
bybit側でメンテナンスを行っている
上述のようにサーバーエラーが発生した場合は、緊急的にメンテナンスが行われる場合もあります。
その他、何らかの事情によりメンテナンスが行われている間は、テストネット用サイトにアクセスできません。
【対処法】
この場合も、ユーザー側でできることは何もありません。メンテナンスが終了するまで待ちましょう。
bybitと相性が良くないブラウザを使用している
bybitはIE(Internetexplorer)との相性があまり良くなく、本口座では稀にエラー(403 Forbidden)が発生することが報告されています。テストネットでも同様のエラーが起きる可能性もあります。
【対処法】
IE以外のブラウザでテストネット用サイトにアクセスしてみましょう。
bybitと相性が良いとされているブラウザは以下の2つです。
- Googlechrome
- Brave
bybit(バイビット)のテストネット・デモ口座に関する疑問へ回答
bybitのテストネット・デモ口座に関して、まだ疑問や不安があるという方もいらっしゃるでしょう。
そこでここでは、私の元によく寄せられるご質問やお問い合わせ・ご相談の中から、よくある疑問への回答をまとめてみました。
テストネットとリアル口座の違いは?
Aテストネット口座とリアル口座の主な違いは「コイン」「入金方法」「サイトURL」の3つです。
具体的な違いを下表にまとめてみました。
テストネット | リアル口座 | |
コイン | テスト用のコイン | 本物の仮想通貨 |
入金方法 | ライブチャットで入金を依頼 | ウォレットまたは 別の取引所からbybitに送金 |
URL | 「bybit」からはじまるURL | 「testnet」からはじまるURL |
その他、取引のやり方は基本的にテストネットもリアル口座も同じです。初心者が取引の感覚をつかむのに最適な環境なので、どんどん練習してみましょう。
テストネットを使える時間帯はありますか?
A基本的に、いつでも利用可能です。
仮想通貨市場は24時間365日ノンストップで動いています。
そのためbybitでもサーバーエラーやメンテナンス中でログインできないなどの事情がなければ、いつでもテストネットを利用可能です。
アプリでもデモ口座を使えますか?
A2021年5月月時点ではデモ口座はブラウザ版のみで、スマホアプリには対応していません。
「アプリの使用感を試したい」「アプリで練習したい」という場合は、少額で取引してみるのがおすすめです。
bybitは入金最低額の設定がないので、誰でも気軽に挑戦できるのが嬉しいところです。
テストネット体験後は、bybit(バイビット)に本登録しておこう!
テストネットで使い方を覚えて、取引で安定的に勝てるようになってきたら、本口座に登録して本番の取引にも挑戦してみましょう。
bybitなら以下のように様々なメリットがあるので、初心者でも安心して本番に挑めます。
- 入金最低額の設定がないので少額から取引が可能
- 1~100倍まで細かくレバレッジ倍率を設定できるのでリスクが少ない
- 無期限契約ポジションを保有する場合は相互保険への加入が可能
少なくともアカウントを開設しておいて損のある話では一切ありません。
テストネットでお金をかけずに仮想通貨取引を体験することも可能ですが、取引を成功させるコツをつかんだらすぐに本口座にシフトできるよう、あらかじめ口座開設をしておくとよいでしょう。
ただし最近、日本国内でbybitの人気が急上昇しているためか、公式サイトそっくりに作られた偽サイトも多数存在します。「Google」の検索上位に入るのが本物のサイトであるとは限りません。
ここに正式なリンクを設置しておきますので、安全のためにもこちらからアクセスして口座開設を済ませておきましょう。
まとめ
bybitは日本国内でも人気急上昇中の仮想通貨取引所です。しかしその一方で、いきなり仮想通貨や資金を投入して取引を行うのは若干気が引けてしまう…という方もいらっしゃいます。
今回ご紹介したように、デモ口座を使ったテストネットなら、資金を失うことなく思う存分取引の練習をすることができるので、積極的に活用しましょう。
また、テストネットでbybitでの取引に慣れてきたら、仮想通貨取引における様々な情報を収集してより良い成果・収益を得られるように自分を高めていくのも重要です。