bybitで取引をする時、やはり気になるのが手数料です。
- bybitではどのような手数料が存在するのか?
- 手数料はどのくらいかかるのか?計算方法は?
- 他の取引所と比べて安い?高い?
など、手数料に関する疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、すべてのbybitユーザーのために、bybitで発生する手数料について網羅的にまとめました。この記事をお読みいただければ、どのくらいの手数料で取引が可能なのかが一発で理解できます。
なお、この記事はすでにbybitで口座開設を完了して、これから仮想通貨取引を行う方に向けたものとなります。口座開設が済んでいる状態だと、より理解が早いでしょう。まだ口座開設が済んでいない方は、以下のボタンから今すぐ簡単に口座開設が可能です!
目次
bybit(バイビット)の手数料【一覧表あり】
bybitでかかる手数料は以下のとおりです。
手数料名 | 内容 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 (※送金時にマイニング手数料が発生) |
取引手数料 | メイカー:-0.025% テイカー:0.075% |
ファンディング手数料 | 市場価格変動により変動 |
コンバート手数料 | 0.1% |
決済手数料 | 0.05% |
続いて、それぞれの手数料について「どのような性質の手数料なのか?」「どのくらいの手数料率となっているのか?」に加え、注意すべきポイントを項目別にまとめていきます。
入金手数料
入金手数料:無料
bybitの入金手数料について解説します。
入金手数料とは「取引所に入金する時にかかる手数料」のことで、bybitでは無料となっています。言葉が適切かどうかは別として、良心的な手数料設定と言えそうです。
ただし、送金元のウォレットや取引所で手数料が発生する場合があります。送金元のウォレットや取引所から送金する時には、それぞれbybitではなく送金元のウォレット・取引所のルールで手数料がかかるためです。
それぞれどのくらいの手数料が発生するかについては、使用しているウォレットや取引所によって千差万別と言わざるを得ません。そのため、事前に送金元の手数料については確認しておくことが重要です。
出金手数料
出金手数料:無料(送金時にマイニング手数料あり)
次に、bybitの出金手数料について解説します。
出金手数料とは「取引で獲得した利益を自分のウォレットや他の取引所の口座に送る時にかかる手数料」のことです。
bybitは出金手数料も無料ですが、送金時には「マイニング手数料」を支払う必要があります。要するに、これが実質的な手数料に相当するわけです。
仮想通貨による取引の情報はすべてブロックチェーンと呼ばれる台帳に記録されます。この時に取引の正当性を検証する作業をマイニングといい、マイニングを成功させた人(マイナー)には報酬が支払われます。
つまり、マイニング手数料はbybitというよりも「マイニングを行ったマイナーに対して支払うもの」ということになります。
なお、マイニング手数料は出金する銘柄によって異なります。具体的には以下の通りです。
- BTC:0.0005BTC
- ETH:0.01ETH
- XRP:0.25XRP
- EOS:0.1EOS
- USDT:10USDT
取引手数料
取引手数料:メイカー -0.025%/テイカー 0.075%
bybitの取引手数料について解説します。
取引手数料とは、文字通り「仮想通貨取引を行う時に発生する手数料」のことです。これはほぼすべての仮想通貨取引所で発生する手数料で、bybitでは注文が約定したタイミングで差し引かれます。
bybitの取引手数料は「テイカー」「メイカー」の2種類で、それぞれ以下のように料率が設定されています。
メイカー手数料(指値で注文する際にかかる手数料) | -0.025% |
テイカー手数料(成行で注文する際にかかる手数料) | 0.075% |
ここで、特に注目すべきはメイカー手数料です。
bybitの場合、メイカー手数料は「マイナス」となっています。つまり指値注文をする場合にはユーザーが手数料を支払うのではなく、逆にもらえるということを意味します。
手数料といえば「ユーザー側が取られるもの」というイメージですが、なぜbybitのメイカー手数料は逆にもらえてしまうのでしょうか。
結論として、メイカーが注文を作ることにはbybit側にも「手数料を払っても惜しくないほどのメリット」があるからです。
メイカーは「注文を作る=流動性を高める」という意味で、bybit側にメリットがあります。そのため、手数料をユーザー側から徴収するのではなく、逆にマイナス手数料として還元することで優遇しているわけです。
取引回数が多い人は、メイカー注文をうまく利用して取引を行いたいところです。
ファンディング手数料
ファンディング手数料:相場状況によって変動
bybitにおけるファンディング手数料とは「無期限取引の際にかかる手数料」です。一般的に「資金調達率」と呼ばれるもので、通常のFXでいう「スワップ手数料」です。
bybitの市場価格が現物の市場価格との乖離を是正するために設定されており、その時の相場状況や通貨ペアで変動します。つまり、ファンディング手数料は固定ではありません。
たとえば、bybitの市場価格が現物の市場価格よりも高い場合、さらに価格上昇を引き起こすロングポジションを保有すると手数料が課せられます。反対に、価格下落を促すショートポジションを保有すると手数料が受け取れます。
なお、ファンディング手数料が発生するタイミングは1日に3回で、以下のように時刻が決まっています。
世界標準時 | 0:00/8:00/16:00 |
日本時間 | 1:00/9:00/17:00 |
上記の時刻にポジションを保有している場合に、その時の手数料の支払い・受け取りが発生するわけです。
コンバート手数料
コンバート手数料:0.1%
コンバート(Convert)は「両替」「換金」を意味する英単語です。ゆえにbybitにおけるコンバート手数料は「両替に関する手数料」という意味となります。
正確には、保有している銘柄を他の銘柄に両替する場合に発生する手数料を意味します。
bybitで両替が可能な通貨は以下の5種類で、どの通貨に両替する場合でもリクエストを出すごとに0.1%の手数料が発生します。
- BTC
- ETH
- EOS
- XRP
- USDT
bybitの場合、両替手続きの際に画面上で「どのくらいの手数料が発生するか」の見積もりが出せるようになっており、その時点で具体的にいくらかかるのかがわかります。
決済手数料
決済手数料:0.05%
bybitで発生する決済手数料について解説します。
これは文字通り「ポジションを決済する時にかかる手数料」ですが、bybitで決済手数料がかかるのはインバース型先物契約のみです。期日までに決済しなかった場合には0.05%の手数料を支払うことになります。
なお、期日までに決済をすれば決済手数料はかかりません。
bybit(バイビット)の手数料の計算方法
bybitで発生する手数料については上記でお伝えしてきましたが、それぞれの手数料の計算方法が若干分かりにくいという方もいらっしゃるでしょう。
特に仮想通貨取引が初めての方にとっては、手数料の計算方法は少し難しい数学の課題のようなものです。
そこで、ここでは手数料の中でも特に初心者にとってわかりにくい、
- マイニング手数料
- 取引手数料
- ファンディング手数料
この3つの手数料について、計算方法とあわせて計算例も紹介していきます。
出金手数料(マイニング手数料)
まずは出金手数料(マイニング手数料)の計算方法をご紹介します。
といっても、計算方法はいたってシンプルで、出金時点での仮想通貨の値段がわかればすぐに計算できます。
bybitの場合、出金手数料は銘柄ごとに異なります。そこで、まずはビットコイン(BTC)を例にマイニング手数料を計算してみましょう。
2021年5月末時点のビットコインの値段はおよそ「367万円」です。bybitでのビットコインのマイニング手数料は「0.0005BTC」なので、
1BTCあたりのマイニング手数料 = 367万円 × 0.0005 = 約1,835円
もう一つ、イーサリアム(ETH)についても計算の結果を例示しておきます。
2021年5月末時点のイーサリアムの値段はおよそ「23万円」です。bybitでのイーサリアムのマイニング手数料は「0.01ETH」なので、
1ETHあたりのマイニング手数料 = 23万円 × 0.01 = 約2,300円
他の銘柄についても同じ計算式が成り立ちます。
取引手数料
続いては、bybitにおける取引手数料の計算方法について解説します。
取引手数料は、以下の計算式で計算できます。
取引手数料 = 注文価格(数量 ÷ 執行価格)× 取引手数料率
前述したとおり、bybitでは注文方法によって異なる手数料率が設定されています。指値注文をする場合は「-0.025%」、成行注文をする場合は「0.075%」でした。
まず、指値注文をする場合の手数料を計算してみましょう。
BTC/USDの取引で10,000USD相当のビットコインを8,000USDで約定できた場合、
メイカー手数料 = 10,000 ÷ 8,000 × -0.025% = -0.0003125BTC(もらえる)
一方、成行注文をする場合の手数料は以下のように計算します。
BTC/USDの取引で10,000USD相当のビットコインを8,000USDで約定できた場合、
テイカー手数料 = 10,000 ÷ 8,000 × 0.075% = 0.0009375BTC(支払う)
ただし、指値注文であっても注文板に即応できる注文があった場合は「テイカー」扱いとなり、手数料が発生します。注文板をよく確認してから注文を出すようにしましょう。
ファンディング手数料
ファンディング手数料について解説する前に、お伝えしておかなければならないことがあります。
結論から言えば、ファンディング手数料は計算が非常に大変です。ファンディング手数料は相場状況によって変動するうえに計算式が複雑だからです。ここで解説する内容をよく読んで理解を進めましょう。
まずファンディング手数料は、相場状況と保有しているポジションで「支払う」か「受け取る」かが違ってきます。たとえば、bybitの市場価格が現物の市場価格よりも高い場合は以下のようになります。
- ロングポジションを持っている人⇒ファンディング手数料を支払う
- ショートポジションを持っている人⇒ファンディング手数料を受け取る
ファンディング手数料をいくら支払うのかは、その時点でのポジション価格と手数料率で計算します。
10,000BTC/USDのロングポジションを保有している場合、ファンディング手数料発生時刻のポジション価格が8,000USD・手数料率0.01%だったとすると…
ファンディング手数料 = 10,000 ÷ 8,000 × 0.01% = 0.000125BTC
反対に、ショートポジションを持っている人は0.000125BTCが受け取れます。
なお、bybitではファンディング手数料率が取引画面にリアルタイムで表示されるようになっています。
上図でわかるように、チャートの右上あたりに「資金調達率」と書かれているのがファンディング手数料率で、その隣は次の手数料が発生するまでの時間です。
ファンディング手数料の発生時刻にポジションを保有している場合は、この表示を確認して計算することができます。
bybit(バイビット)は手数料が高い?他の仮想通貨取引所と比較
ネット上のクチコミを確認してみると「bybitの手数料は他の海外取引所と比べて高い」という声も散見されますが、実際どうなのでしょうか?
比較検討するため、ここではbybitと他の海外取引所の手数料を比較表にまとめてみました。
今回比較対象にしたのは、海外の仮想通貨取引所の中でもbybitと同じくらい有名・日本人ユーザーの多い「Binance(バイナンス)」と「CryptoGT(クリプトGT)」です。
なお、先に結論を述べてしまうと、bybitだけが特別高いというわけではありませんでした。
取引所名 | 入金手数料 | 出金手数料 (マイニング手数料・BTCの場合) | 取引手数料 |
bybit | 無料 | 0.0005BTC | ・メイカー:-0.025% ・テイカー:0.075% |
Binance | 無料 | 0.0000046BTC~ (ネットワークと出金額で変動) | 0.1% (取引量によって変動) |
CryptoGT | 無料 | 0.001BTC | なし (スプレッドあり) |
ファンディング手数料は、手数料が発生する回数を比較してみました。
取引所名 | ファンディング手数料の発生時刻 |
bybit | 1日3回(1時、9時、17時) |
Binance | 1日3回(1時、9時、17時) |
CryptoGT | 1日6回(3時、7時、11時、15時、19時、23時) |
上記の比較表からもわかる通り、bybitの手数料だけが他と比べて「特別高い」「ずば抜けている」ということはありません。
bybit(バイビット)の手数料に関する疑問への回答
bybitの手数料について種類や計算方法・他の業者との比較表などについてご理解いただいたところで…ここからは、よく寄せられるbybitの手数料に関する疑問をまとめました。
特に初心者の方が疑問を持ちやすい・つまずきやすいポイントについてまとめて回答しています。
bybitのみならず、通貨取引所の手数料について学んでおくことは…仮想通貨取引をより有利に立ち回るために必要不可欠なことでもあります。手数料に関する疑問がある方は、こちらを確認してみましょう。
手数料の払い戻しや割引はありますか?
先述したとおり、bybitは指値注文をするとユーザー側が手数料を受け取れる仕組みです。
また、割引に関しては、手数料に充当可能な「クーポン」がもらえるキャンペーンを開催しています。キャンペーンについては以下の記事にまとめています。
最新のキャンペーン情報は、以下のボタンからbybit公式サイトにアクセスして確認してみてください。口座開設がお済みでない方は、先に口座開設をしておくと、最新のキャンペーンにスムーズに参加できるでしょう。
手数料負けとは何ですか?回避方法があれば教えてください。
取引で獲得できた利益よりも支払った手数料の方が高くなってしまうことを言います。取引に成功したものの、手数料が高くついたせいで結果的にマイナスになった状態です。
ネット上の口コミや掲示板の情報を見ていると、たまに「手数料が高いせいで手数料負けをしてしまった!」といった声が聞かれます。
bybitも例外ではなく「bybitで手数料負けしてしまった」と考えるユーザーがいてもおかしくはありません。
ただし、手数料負けは業者のせいだけではありません。もっと言えば、bybitが営利目的でわざと手数料を高く設定しているからではないのです。
手数料負けの多くは、ユーザー側が「手数料がいくらかかるか」を考えずに注文を出しているのが原因と言えます。取引をする際には、期待できる利益だけでなくコストにも十分に気を配らなくてはなりません。
本記事で紹介した内容を頭に入れておき、手数料についても考慮したうえで適切な注文を出すようにすると、手数料負けを回避できるようになるでしょう。
具体的な対策としては、以下のような方法が挙げられます。
- 出金する回数を抑える
- 指値で注文するようにする
- ファンディング手数料が発生する前に決済する など
bybitで取引をする際には、まずこれらを意識してみてください。
まとめ
bybitの手数料には、以下のようなものがあります。
- 入出金に関する手数料
- 取引手数料
- ファンディング手数料
- コンバート手数料
- 決済手数料
それぞれ計算方法や利率については、本記事で解説してきた通りです。他の業者と比較しても、bybitだけが異常に高いというわけではありません。
もちろん戦略上、手数料を考えるのは重要なことです。「手数料負け」という言葉もあるくらいですから、手数料を軽んじると仮想通貨取引で勝ち上がっていくことは難しいと言えるでしょう。
その他、仮想通貨市場やbybitでの取引において有利に立ち回るには「情報」が必要です。
「投資は情報戦」と昔からよく言いますが、特に仮想通貨取引や、とりわけbybitのように新しい仮想通貨取引所に関しては最新で正しい情報を得ることが「勝利への鍵」です。
しかし、bybitはまだまだ日本国内に入って来たばかりの新しい業者で情報が乏しく、正確な情報を掲載しているサイトもさほど多くないのが実情です。
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