2022年6月1日より、海外取引所のBybitに新しく上場したOptimism(オプティミズム)。
レイヤー2のブロックチェーンを提供するプロジェクトとして、仮想通貨界隈でも注目されている銘柄です。
しかし、まだ上場したばかりの仮想通貨ということもあり、プロジェクトの詳しい内容や特徴は知らない人がほとんどですよね。
そこで本記事では、Optimismの概要や購入方法、将来性などを解説します。
なお、この記事は2022年6月7日時点での情報です。
- Optimismはイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンを提供している
- 従来のブロックチェーンよりも手数料が安く、処理速度にも優れているのが特徴
- レイヤー2チェーンは需要が高く、今後の将来性も期待大
OPの価格上昇が期待できるタイミングもお伝えするので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
目次
Optimism(OP)のプロジェクト概要
Optimismとはどんなプロジェクトなのか紹介します。
Optimismはイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン
Optimismは、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンです。
イーサリアムのブロックチェーンには、メインとなるレイヤー1というものがあり、従来はそこで取引の計算処理などを行っています。
しかし、イーサリアムの需要過多により、ガス代の高騰や処理遅延といった問題(スケーラビリティ問題)がありました。
その問題を解決するべく導入されたのが、レイヤー2というブロックチェーンです。
レイヤー2はメインとは別に構築されたブロックチェーンで、オフチェーン上で一度ブロック生成に必要な計算処理を行います。
そして最終的な取引結果をメインのブロックチェーンに戻し、取引を記録する技術です。
そんなレイヤー2チェーンの1つとして新しく登場したのが、Optimismということですね。
低コストかつ高速に取引処理ができる
Optimismはイーサリアムのメインブロックチェーンに比べると、低コストかつ高速に取引処理できるのが特徴です。
最近ではいろいろなレイヤー2ブロックチェーンがあり、それぞれで異なる技術が採用されています。
そのなかでも、Optimismでは「Optimistic Rollup」というロールアップ技術を使っているのが特徴です。
Optimistic Rollupを用いることにより、安いガス代(手数料)と高速処理を実現しています。
実際にOptimismはメインネットの立ち上げ以降、ユーザーのガス代(取引手数料)を約1,400億円削減したり、30億円以上の収益を出したりなど、実績も積んでいるようです。
2022年6月に第一回目のエアドロップを実施
Optimismは2022年6月に、第一回目となるエアドロップを実施しました。
エアドロップとは、特定の通貨を保有している人に対し、無料でトークンを配布するイベントのことです。
Optimismの場合は、独自トークンのOP保有者にエアドロップが行われています。
なかには100万円以上のトークンをもらえた人もいるようです。
下の画像を見ても分かるように、エアドロップは今後も数年間に渡り継続的に行われるとのこと。
ちなみに、Optimismのエアドロップに参加するには、以下のような条件を満たしている必要があります。
- Optimismのユーザーで、なおかつ特定期間内でアクティブにOptimismを使用している
- イーサリアムのガバナンスでマルチシグに署名している
- マルチシグの利用経験がある
- Gitcoinに開発者向けに寄付を行っている
- ArbitrumやTerraなど、イーサリアムと他チェーンのレイヤー2およびブリッジの利用経験がある
エアドロップはプロジェクトの知名度アップに欠かせないイベントなので、こういった情報にも注目しておきたいですね。
Optimism(OP)のトークン情報
ここからは、OPトークンの詳細について解説します。
概要
項目 | Optimismの詳細情報 |
---|---|
トークン名 | Optimism |
トークンシンボル | OP |
トークン総額 | 4,294,967,296OP |
OPは、Optimismのガバナンストークンです。
ガバナンストークンとは、プロジェクトの運営方針を決める決定権を付与されたトークンのことをいいます。
OPの供給割合はこちら。
先述したエアドロップの他、コミュニティやプロジェクトへの資金提供、投資家へのインセンティブなどでもOPを配布するようです。
発行の目的
OPトークンは主にプロジェクトをスムーズに進行させたり、コミュニティを形成したりするために発行されました。
OPはOptimismのガバナンストークンなので、OPを利用して投票を行い、プロジェクトの方針を決める役割があります。
チームやコミュニティを立ち上げたうえでトークンを配布し、Optimismを拡大させることを目的にしているのでしょう。
また、一部のユーザーや投資家に対し、OPトークンをインセンティブとして付与することも発行理由の1つと考えられます。
使用用途
OPのメイン用途は、ガバナンストークンとしての利用です。
OPを保有し、なおかつ特定の条件を満たしている人はOptimismの投票に参加できます。
また、OPを扱っている取引所なら、他の仮想通貨と同じくトレード用として使うことも可能。
とくにプロジェクトの運営に興味のない人は、OPを単純に取引メインの通貨として使ってみるといいかもしれませんね。
なお、OPは発行されたばかりのトークンなので、まだまだ使い道は少ないのが現状です。
プロジェクトが拡大するにつれ、OPの新しい用途が発表される可能性もあるため、気になる人はこれからの情報にもぜひ注目してみてください。
Optimism(OP)の購入方法は?
OPトークンは、一部の海外取引所で購入可能です。
今回はそのなかでも日本人ユーザーの多い、Bybitで購入する方法を紹介します。
Bybitでは現時点だと、OPの現物取引とパーペチュアルスワップに対応していますが、デリバティブ取引には未対応です。
まずはBybitにログインして、トップメニューにある「Trade」のメニューから、Spot Tradingの「OP/USDT」ペアを選んでください。
以下の画面に移ったら、右側の項目で購入したいOPの数量や注文方法を設定しましょう。
注文方法は、下記のうちいずれかを選択可能です。
- Limit(指値注文)
- Market(成行注文)
- Conditional(条件付き注文)
仮想通貨の初心者は、注文したらすぐに約定される成行注文がおすすめ。
トレードに慣れてきた人は、より高度な設定ができる指値注文や条件付き注文にも挑戦してみるといいでしょう。
すべての設定を終えたら、下部にある「Buy OP」を押して購入完了です。
ページの項目を「Sell」に切り替えて上記と同じ手順で注文すると、OPの売却もできます。
なお、BybitでOPの売買をする際はUSDTという通貨が必要です。
USDTは以下の方法で準備できます。
- 他の取引所からBybitに仮想通貨を送金し、USDTに交換しておく
- クレジットカード入金
- E-checkというサービスを使った銀行振込
いつでもOPの取引ができるよう、資金の準備も早めに済ませておくといいですよ。
まだBybitの口座をお持ちでない方は以下のボタンより3分で登録できます。
開設料は無料です。
Optimism(OP)の将来性は?
Optimismのブロックチェーンの需要が高まれば、将来性にも期待が持てるでしょう。
イーサリアムのスケジュール問題が懸念されているなか、Optimismのようなレイヤー2ブロックチェーンの需要は高まっています。
とくにレイヤー2としての性能が高いプロジェクトは、ユーザーからの期待値も大きいです。
レイヤー2スケーリングに関する分析・調査結果を掲載している「L2beat」というサイトのランキングでは、OPは第3位にまで上り詰めています。
また、OPトークンは発行されて間もないにもかかわらず、既にBybit・Binance・Huobi Globalといった大手取引所に上場済みです。
仮想通貨界隈でも期待されているプロジェクトなので、今後伸びる可能性は十分にあるといえるでしょう。
ただし、L2beatのランキングページを見て分かる通り、レイヤー2のブロックチェーンはOptimism以外にも多くあります。
いわば競合が多い状況なので、これからOptimismが他のレイヤー2とどのように差別化を図っていくかもカギになりそうですね。
なお、ここで紹介している内容はあくまでも筆者独自の見解であり、Optimismの将来性を保証するものではありません。
Optimism(OP)の価格上昇が期待できるタイミングは?
OPトークンを購入するなら、なるべく価格が上がったときに売却して大きな利益を出したいと考えている人も多いはず。
そこで、OPの価格上昇が期待できるタイミングを解説します。
Optimismのブロックチェーンの需要が高まったとき
OPの値上がりが期待できるタイミングとしてまず挙げられるのは、Optimismのブロックチェーンの需要が高まったときです。
仮想通貨はそれぞれで独自の仕組みや特徴がありますが、プロジェクトの需要が高くなるほど、トークンの価格も上昇しやすくなります。
Optimismがメインプロジェクトとして行っているのは、高度な技術で低コスト・高速処理を実現するレイヤー2ブロックチェーンです。
イーサリアムのスケーラビリティ問題により、ガス代の高騰が不安視されている仮想通貨界隈において、Optimismのようなレイヤー2チェーンを利用する人は多くいます。
現状だと、Optimismと同じ技術を導入しているArbitrumがレイヤー2の首位に位置していますが、今後Optimismがさらに注目されると、より需要も高まるはずです。
そうなればOptimismの独自トークンであるOPの価格も、大きく上昇する可能性があります。
大手取引所に上場したタイミング
OPが大手取引所に上場したときも、価格上昇が期待できます。
仮想通貨は有名な取引所に上場すると、価格が暴騰することが多いです。
価格が上昇する理由は、よりユーザー数の多い取引所で売買させることにより、流動性が上がるためだとされています。
また、大手取引所への上場はメディアで取り上げられることが多いため、それがプロジェクトの知名度アップに繋がるのも価格上昇の要因です。
Optimismは以前より注目度が高く、エアドロップの実施を皮きりに、2022年6月にはBinance・Bybit・Coinbase Exchangeなどをはじめとする複数の取引所に上場しました。
しかし、KrakenやBitfinexなどまだ上場していない取引所も多くあります。
また、日本だとOPを扱っている取引所はありません。
上記のような取引所に今後OPが上場すれば、価格上昇の可能性があるでしょう。
ただ、BinanceやHuobi Globalといった世界トップクラスの取引所には既に上場しているため、たとえ他の取引所に上場しても、何倍もの価格になるのは難しいと考えられます。
あくまでも参考程度にしつつ、上場ニュースがないかチェックしてみるのがおすすめです。
仮想通貨市場全体の価格上昇
仮想通貨市場全体の価格が上がったタイミングでも、OPの価格が高騰する可能性があります。
もともと仮想通貨は、市場全体の時価総額が上昇するフェーズに入ると、ほとんどの通貨が値上がりすることが多いです。
実際に2021年は仮想通貨バブルといわれるほど盛り上がり、BTCやETHをはじめとする多くの銘柄が価格高騰しました。
なかには数か月ほどで、100倍以上の価格になった銘柄もあります。
2022年に入ってから市場全体はやや下落ムードになっていますが、価格が再度高騰する時期になれば、OPの価格も上がりやすくなるでしょう。
ただし、仮想通貨のバブルはそう頻繁に訪れるものではなく、一時的に市場が盛り上がったとしても、そのあと暴落することも多々あります。
そのため、通貨を購入するタイミングが遅いと高値掴みになり、何年間か含み損を抱える可能性も。
価格が上がったからといって安易に購入するのではなく、チャート分析や資金管理も徹底したうえで、売買のタイミングを見極めることが大切です。
絶好のチャンスが来てから準備するのは遅いです。
せめて今のうちにBybitには登録しておきましょう。
まとめ
Optimismは、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンを提供するプロジェクトです。
従来のメインチェーンに比べると、低コストかつ高速に取引処理を行えるのが特徴。
新しく登場した通貨にもかかわらず、L2beatが掲載しているレイヤー2関連のランキングでは、既に第3位になるほど注目されています。
Optimismのようなレイヤー2プロジェクトは需要も高いので、今後の将来性にも期待が持てるでしょう。
なお、Optimismの独自トークンであるOPは、海外取引所のBybitで購入できます。
Optimismに投資したい人はぜひBybitに登録して、OPの売買にも挑戦してみるといいですよ。
- OPはBybitの現物取引やパーペチュアルスワップで売買できる
- Bybitで取引をする際はUSDTという通貨が必要
- 現時点ではOPのデリバティブ取引には未対応
Bybitの口座登録についてわからないことがあれば、以下の記事を参考にしてください。
画像付きで開設方法をお伝えしているだけでなく、うまくいかない時の対処法も記載しています。