海外の仮想通貨取引所であるBybitでは、2021年2月18日から新しくPosition Exchange(POSI)という銘柄の取扱いがスタートしました。
Position Exchangeは、最近注目されているDeFi関連のサービスを利用できるプロジェクトです。
しかし、まだ知名度は低く知られていない部分も多いため、興味はあるもののプロジェクト内容やトークンに関する詳細が気になっている人も多いはず。
そこで本記事では、Position Exchangeの特徴や購入方法、将来性について解説します。
なお、この記事は2022年2月25日時点での情報です。
- Position ExchangeはDeFiを提供している分散型プラットフォーム
- 仮想通貨のスワップやステーキングなど、幅広いサービスを利用できる
- DeFiは近年注目されている分野なので、POSIの将来性も期待大
POSIの価格が上がるタイミングも記載しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
Position Exchange(POSI)のプロジェクト概要
それではまず、Position Exchangeが行っているプロジェクトの概要を解説します。
DeFiを提供する分散型プラットフォーム
Position Exchangeは、DeFiを提供する分散型プラットフォームです。
DeFiは日本語だと分散型金融と呼ばれ、金融サービス・エコシステムなどのアプリケーションのことをいいます。
DeFiはブロックチェーンを基盤に構築されており、中央に管理者を必要としない状態で、資産の管理や金融サービスの利用などが可能です。
このDeFiを提供するために構築されたのがPosition Exchangeで、利用するのに審査などは必要なく、誰でもアクセスできます。
一般的なDeFiはイーサリアムブロックチェーンを基盤にしていることが多いですが、Position ExchangeではBSC(バイナンススマートチェーン)をベースにしているのが特徴。
Position Exchangeを仲介することで、トレーダー・流動性プロバイダー・開発者などが幅広い金融サービス市場に参加できるとのこと。
将来的には、トレーダーにもっとも有利な価格で取引を約定させられる「アグリゲーター」という機能の追加も予定しているようです。
さまざまな仮想通貨サービスが利用できる
Position Exchangeでは、仮想通貨に関連するさまざまなサービスが利用できます。
代表的なサービスや機能は以下の通り。
- 仮想通貨のトレード
- 通貨の交換
- ステーキング
- ファーミング
- NFTの売買
従来のトレード以外に、いわゆるスワップのような通貨の交換もできます。
通貨を預け入れることで利息を得られるステーキングや、流動性を提供して報酬がもらえるファーミングなども可能です。
また、独自のNFTマーケットプレイスもあり、Position Exchangeのプラットフォーム内でNFTの売買も行えます。
他のDEX(分散型取引所)に比べても幅広い金融サービスが利用できるので、本格的に仮想通貨投資をしたい人にとっては便利なプラットフォームといえそうです。
Position Exchangeを使うには外部ウォレットの接続が必要
Position Exchangeを使うには、外部ウォレットを接続する必要があります。
利用できる外部ウォレットは一般的なDEXと同じく、メタマスクなどです。
そのため、実際に利用する際は他の取引所から資産を外部ウォレットに送金して、そのあと外部ウォレットとPosition Exchangeを連携させなければなりません。
極端に難しい作業ではないものの、DeFiやDEXに慣れていない人だと最初は苦労する可能性があります。
Position Exchangeを使いたい場合は、操作の仕方や接続方法も事前に確認しておくといいでしょう。
Position Exchange(POSI)のトークン情報
Position Exchangeは、POSIという独自トークンを発行しています。
ここからは、POSIの基本情報や使用用途などを見ていきましょう。
概要
項目 | Position Exchangeの詳細情報 |
---|---|
トークン名 | Position Exchange |
トークンシンボル | POSI |
トークン総額 | 100,000,000POSI |
POSIはBEP20トークンで、総供給量は1億枚が予定されています。
Position Exchangeのホワイトペーパーに、トークンの配布割合が記載されていました。
トークン総額のおよそ80%はプラットフォーム内でのステーキングやファーミングに使われ、その他はコミュニティやトークンセール、エアドロップなどで配布されるようです。
発行の目的
POSIが発行された主な目的は、Position Exchangeのプラットフォーム内で流動性を確保したり、ユーザーに対してインセンティブを与えたりすることです。
プロジェクト独自のトークンを発行することにより、サービス提供をより促進させることを目指しているのでしょう。
また、POSIはガバナンストークンとしての役割もあります。
ガバナンストークンとは、プロジェクトの運営や方針に関わる投票権を付与されたトークンのことです。
POSIトークンを保有しているユーザーは、Position Exchangeプロジェクトの方針などに関わる投票イベントに参加できます。
これらのサービス提供やガバナンスのコミュニティ運営をスムーズに行い、プロジェクトを拡大させることがPOSIを発行した目的といえそうです。
使用用途
POSIはPosition Exchangeのプラットフォーム内で、ステーキングやファーミング用の通貨として使えます。
保有しているPOSIをPosition Exchangeで預け入れることにより、利息や報酬を受け取ることが可能です。
POSIはBybitやGate.ioといった一部の取引所に上場しているので、それらの取引所で単純にトレード用のトークンとしても使えます。
もちろんトレードで得た利益は日本円に換金できるため、とくにプラットフォームを使う予定がない人は、他の仮想通貨と同じく取引用の通貨として使うのも1つの方法です。
また、購入したPOSIをそのまま保有しておき、Position Exchangeの投票イベントに参加するという使い道もあります。
プロジェクトの運営や方針に直接関わってみたい人は、こういった用途も検討してみるといいでしょう。
Position Exchange(POSI)の購入方法は?
POSIは既に仮想通貨市場へ流通しており、一部の取引所では取扱いがあります。
ここからは、POSIを購入する方法を見ていきましょう。
POSIはBybitで購入できる
日本だとPOSIを扱っている取引所はありませんが、以下のような海外取引所やDEXならPOSIの取引が可能です。
- Bybit
- Gate.io
- MEXC
- PancakeSwap
上記の他にもPOSIを扱っている取引所はありますが、今回は日本人ユーザーが多く使いやすさでも定評がある、BybitでPOSIを購入する方法を紹介します。
Bybitでは2022年2月18日にPOSIが上場しており、現時点だとPOSI/USDTの現物ペアで取引が可能です。
デリバティブ取引でPOSIの取扱いが始まるかどうかはまだ発表されていないので、Bybitの今後の情報にも注目しておくといいでしょう。
実際の購入方法
実際にPOSIを購入したい場合はまずBybitにログインして、上部のメニューにある「Trade」から「POSI/USDT」のペアを選びます。
Bybitの現物ペアは少し項目を下にすると銘柄のアルファベット順に並んでいるので、下のほうまでスクロールして探してみてください。
POSI/USDTをクリックして以下の画面が表示されたら、ページ右側にある項目で購入したいPOSIの数量などを入力しましょう。
注文方法は、以下3種類のうちいずれかを選べます。
- Limit(指値注文)
- Market(成行注文)
- Conditional(条件付き注文)
数量・注文価格・注文方法を設定したら、下にある「Buy(購入)」ボタンを押しましょう。
これでPOSIの購入は完了です。
購入したPOSIを売却したいときは、先ほどと同じ手順で数量や注文方法などを設定して「Sell」のボタンを押すと売却できます。
なお、BybitでPOSIを購入するにはUSDTが必要です。
Bybitでは以下の方法でUSDTの入金ができます。
- 他の取引所から仮想通貨を送金
- クレジットカードでの入金
- E-checkによる銀行振込
購入したくなったときにすぐ取引ができるよう、事前にUSDTの準備もしておくといいですよ。
Bybitの口座開設がお済みでない方は以下のボタンより登録できます。
登録は3分ほどで完了します。
Position Exchange(POSI)の将来性は?
Position Exchangeのプロジェクトが本格的に始まったのは、2021年に入ってからです。
トークンが発行されてからも間もないため将来性の判断は難しいですが、Position Exchangeプラットフォームの需要が高まれば、将来性も期待できるでしょう。
Position Exchangeは近年注目されているDeFiに直接関連しているプロジェクトとあって、仮想通貨界隈でも期待値は高いはずです。
また、Position Exchangeでは従来のスワップやステーキングなどの他、ユーザーにとって非常に便利なアグリゲーター機能の追加なども予定しています。
他のDEXに比べても豊富なサービスや機能を使えるので、今よりもユーザー数が増えて認知度も高まれば、プロジェクト自体も拡大していくでしょう。
ただし、最近はメタバースやNFTといったさまざまな分野のプロジェクトが仮想通貨市場に参入しています。
果たしてDeFi関連のサービスが今後も伸び続けるかは定かではないので、情報もしっかりと収集しながら、POSIに投資するかどうか判断してみるといいでしょう。
なお、ここで紹介している内容は筆者独自の見解であり、Position Exchangeの将来性を保証するものではありません。
Position Exchange(POSI)の価格上昇が期待できるタイミングは?
それでは最後に、POSIの価格上昇が期待できるのはどんなタイミングなのかを解説します。
他の取引所に上場するタイミング
POSIの価格上昇が期待できるタイミングとしてまず注目しておきたいのが、他の取引所へ上場したときです。
仮想通貨はどんな銘柄であれ、それまでは扱われていなかった新しい取引所に上場すると、価格が一気に高騰する傾向があります。
上場により価格が上がる理由は、新たな取引所で扱われることにより流動性が上がり、それが通貨の価格にも影響するからです。
とくにBinanceやFTXといった世界トップクラスのユーザー数・取引高を誇る取引所への上場は、大きなニュースとして話題に挙がります。
POSIはまだ一部の取引所でしか取引されていないため、他の取引所に上場したときは価格の暴騰を狙えるチャンスでしょう。
ただし、価格が上がるのは他の取引所へ実際に上場したあとよりも、どちらかというと上場ニュースが流れたタイミングのほうが多いです。
つまり、上場ニュースが発表されてから慌てて購入するのは、タイミングとしてやや遅すぎるということになります。
POSIのようなまだそれほど知られていない銘柄の場合、大手の取引所へ上場する前に仕込んでおくのが有効な戦略といえるでしょう。
とはいえ、早めに購入したからといって大手の取引所に上場するかどうかも、価格が上がるかどうかも定かではありません。
将来性を期待してその銘柄に投資するかは個人の判断になるので、プロジェクトの内容や注目度なども考慮しつつ、購入するか検討してみるのがおすすめです。
Position Exchangeのプロジェクトが注目されたとき
Position Exchangeのプロジェクトが注目されたときも、POSIの価格上昇が期待できます。
2021年あたりから、DEXをはじめとするDeFiサービスは仮想通貨界隈において非常に注目されていますよね。
POSIトークンを扱っているBybitでも、銘柄のジャンル分けのなかに「DeFi」の項目があるほど、仮想通貨の世界では大きな存在となりました。
POSIはそんなDeFiサービスを提供している銘柄なので、今後さらにユーザーが増えて注目度が上がれば、トークンの価格も上がるでしょう。
たとえば2021年は、Position Exchangeと同じようなサービスを提供しているDEX銘柄が人気を集めました。
こちらはDEXの1つであるPancakeSwapの独自トークン、CAKEの年間チャート表です。
2021年1月には50円前後だった価格が、およそ5か月後には90倍以上の4600円台まで上昇しています。
POSIもCAKEのように人気プロジェクトになれば、大きな価格上昇が起きるはずです。
また、将来性の項目でも解説したように、Position Exchangeではアグリゲーターなど機能の追加も予定しています。
このようなプロジェクトのアップデートや機能の追加などが行われるとトークンの知名度も上がるので、価格上昇が起きやすいです。
POSIは2022年2月にBybitへ上場したことで少し知名度が上がりましたが、時価総額ランキングは500位前後を推移しており、世界的に見ればまだまだ人気の銘柄とはいえません。
これからプロジェクト自体が有名になるかどうか、今後の情報やアップデートにも注目しておきたいですね。
仮想通貨バブルの到来
POSIの価格上昇が期待できるもう1つのタイミングとして、仮想通貨バブルが起きたときも挙げられます。
仮想通貨バブルとは市場全体の価格が上がり、あらゆる銘柄が高値を更新する時期のことです。
たとえば2021年は仮想通貨バブルが到来したといわれ、BTCを筆頭に多くの通貨が市場最高値を記録しました。
以下は2021年の仮想通貨全体における時価総額を表したグローバルチャートです。
2021年の5月と11月に、市場全体の時価総額がそれぞれ最高値を更新していますよね。
上記のような仮想通貨バブルが起きると、銘柄の知名度やプロジェクトの需要などはあまり関係なく、さまざまな通貨の価格が高騰します。
もし仮想通貨全体が盛り上がりこういった時期に突入すれば、市場の雰囲気につられてPOSIの価格が上がる可能性も高いでしょう。
ただし、仮想通貨のバブルはいつまでも続くわけではなく、ある程度の期間が経つと終わりが来て、市場全体の価格が下落ムードに入る可能性もあります。
短期間で価格が半分以下になることも珍しくありません。
バブルだからといって価格が高いときに通貨を購入してしまうと高値掴みになり、長期間に渡って含み損を抱えてしまうことも。
仮想通貨バブルは利益が得やすい時期ではあるものの、売買のタイミングは間違えないよう、チャート分析やリスク管理もしっかりと行うよう注意しておきましょう。
仮想通貨で収益を上げるためにはタイミングが非常に重要です。
チャンスを確実に掴むためにも、Bybitにはあらかじめ登録しておきましょう。
まとめ
Position ExchangeはDeFiを提供する分散型のプラットフォームです。
仮想通貨のスワップ・ステーキング・ファーミング・NFTの売買など、さまざまなサービスを利用できます。
DeFiに関連したプロジェクトは近年多くの人から注目されているため、Position Exchangeの将来性も期待できるのではないでしょうか。
なお、Position Exchangeの独自トークンであるPOSIはBybitの現物取引で購入できます。
購入する際はUSDTも必要なので、Bybitの口座開設とあわせて事前に準備しておくといいでしょう。
- POSIはBybitの現物取引で購入できる
- 購入する際はUSDTが必要
- Bybit内でのPOSIのデリバティブ取引に関してはまだ未発表
Bybitの登録方法がわからない…という方は以下の記事を参考にしてください。
どこよりもわかりやすく解説しています。