海外を拠点にしている仮想通貨取引所のなかでも、日本人ユーザーの数が多いことで知られるBybit。
一方のKuCoinも取引所としては知名度が高く、世界中で多くの人に利用されています。
しかし、海外の取引所にあまり馴染みがない人からすると「具体的にはどんな違いがあるんだろう?」と疑問に感じますよね。
そこで本記事では、BybitとKuCoinの違いやそれぞれの強みを紹介します。
- Bybitは日本人向けサービスが充実しているが、KuCoinは日本人へのサービスを一部規制しており日本語も非対応
- 取り扱い銘柄の数は、BybitよりもKuCoinのほうが多い
- キャンペーンやイベントはBybitのほうが豊富
- 送金スピードの早さに定評があり、なおかつ好きなタイミングで出金できるのはKuCoin
記事の後半ではBybitがおすすめな人とKuCoinがおすすめな人の特徴もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Bybit(バイビット)とKuCoin(クーコイン)の比較表
まずは、BybitとKuCoinの違いについて表を使って比べてみましょう。
項目 | Bybit | KuCoin |
---|---|---|
取扱い銘柄数 | 50種類以上 | 100種類以上 |
レバレッジの倍率 | 最大100倍 | 最大100倍 |
取引手数料 (現物取引の場合) | メイカー:0.1% テイカー:0.1% | メイカー:0.1% テイカー:0.1% |
日本語対応 | あり | なし |
ゼロカットシステム | あり | あり |
スマホアプリ | あり | あり |
本人確認登録 | 不要 | 不要 |
BybitとKuCoinを比べると、現物取引の手数料やスマホアプリの有無などはどちらも同じです。
大きく異なるのは取扱い銘柄の数で、Bybitが50種類以上なのに対し、KuCoinはさらに多い100種類以上の銘柄を取り扱っています。
また、Bybitは日本語に対応していますが、KuCoinは英語をはじめとする他の言語のみしか対応していません。
なお、KuCoinは2018年6月に日本人向けのサービスを停止すると発表しており、2021年11月2日時点でも、一部のサービス内容は規制されたままです。
KYCを行わなければ利用はできますが、トラブルが発生した場合、日本人であることを理由に補償などが受けられない可能性もあります。
KuCoinを利用する際はこういったリスクがあることを把握したうえで、自己責任での登録になる点も念頭に置いておきましょう。
問題なく使えるかどうしても不安な場合は、KuCoinのカスタマーサポートに問い合わせて、詳しいサービス内容や規制などを確認しておくのがおすすめです。
Bybit(バイビット)の強み
ここからは、BybitとKuCoinのそれぞれでどんな強みがあるのかを紹介します。
まずはBybitの強みを見ていきましょう。
日本人向けのサービスが充実していて使いやすい
日本人向けのサービスが充実しているのは、KuCoinにはないBybitの強みです。
Bybitは海外の取引所ですが、日本のマーケットに重点を置いており、日本人が使いやすいようさまざまな工夫がされています。
たとえば、公式サイトや取引画面は完全に日本語対応で、誰でも簡単に使える仕様です。
メール配信に加え、Bybitの公式ブログも日本語に対応しており、操作方法やテクニカル分析の基本などもすべて日本語で学べます。
また、E-checkというシステムを使えば日本円の銀行振込も可能です。
振り込んだお金はUSDTやBTCに交換されるので、口座に日本円をそのまま保有できるわけではありません。
ただ、他の海外取引所のようにわざわざ日本の取引所で仮想通貨を購入し、それを送金するという面倒なステップをふまなくていいのはうれしいですね!
このように、海外の取引所にもかかわらず日本人向けのサービスを多く提供しているのは、Bybitの大きな強みといえるでしょう。
キャンペーンの種類が多い
Bybitは、キャンペーンの種類が他の取引所よりも多いという特徴があります。
2021年11月2日時点だと、キャンペーン期間中に対象の暗号資産の入金+参加登録をすると、最大1,000USDTのボーナスがもらえるキャンペーンを実施中です。
その他、Bybitでは特定の条件をクリアすることでボーナスやクーポンがもらえる特典も用意しています。
代表的な特典はこちらです。
- 初回特典:口座登録完了から48時間以内に初回入金すると50ドルのクーポン
- 累計入金:合計入金額が1BTCを超えると20ドルのクーポン
- 利食い・損切り:利食い・損切り機能を一回以上利用すると5ドルのクーポン
獲得したボーナスやクーポンは証拠金、もしくは手数料を差し引くための資金として使えます。
期間内に入金するだけの簡単なタスクもあり、初心者でも利用しやすいのは魅力です。
また、Bybitでは紹介プログラムも用意しており、友達を紹介して一定条件を満たすと、紹介者と紹介された人の両方が20ドルのボーナスを受け取れます。
他にも期間限定のキャンペーンを行っていることもあり、ただ仮想通貨の売買をするだけでなく、お得に利用できるシステムがあるのはBybitならではのメリットです。
独自のイベントが豊富
独自のイベントが豊富なのも、Bybitの強みです。
2021年10月には、賞金総額20万USDTを懸けた現物予測イベントが開催されていました。
内容としては、最大4つの取引ペアの値動きを毎日予測してポイントを稼ぎ、ポイントの合計数や予測正答数を競うというもの。
実際に取引をしなくても、予測正答数のランキング上位に入るだけで一定の賞金がもらえる仕組みもあり、40,000人を超えるユーザーが参加していました。
上記の他、新しいデリバティブ取引ペアのBIT/USDTが登場したことを記念して、最大1,010USDTのボーナスを獲得できるイベントも開催。
BITの取引イベントも2021年10月に終了したものの、取引をするだけでボーナスがもらえることもあり、多くのユーザーから注目を集めました。
そして2021年10月28日~2021年11月5日には期間限定で、ローンチパッドの第二弾としてCBXというトークンのIEOプロジェクトを行っています。
こちらは保有しているBITを一定期間預け入れることで、対応するCBXを購入できるという内容です。
Bybitでは、他の取引所にはない上記のような独自イベントを多く行っているので、気になる人はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
トレードバトルを頻繁に開催している
Bybitを利用するもう1つのメリットは、頻繁に開催されるトレードバトルに参加できること。
こちらもイベントの一貫として行われており、バトルに参加したユーザーは個人やチームに分かれて、資産の増加率を競います。
そしてランキングの上位に入ると、USDTやBTCなどの豪華な賞金を獲得可能です。
過去には賞金総額750万USDTを懸けた世界規模のトレードバトルなども開催されており、参加するとプロのトレーダー同士が繰り広げる生のバトルを観戦できます。
時期によっては、日本人限定の大会が開催されることも。
初心者が個人でランキング上位に入るのは難しいですが、チーム戦なら誰でも上位を狙える可能性はあります。
いつものトレードとはまた違った楽しみがあるので、興味のある人はぜひトレードバトルにも参加してみるといいでしょう。
日本人にとって圧倒的に使いやすいのはBybit。
登録は3分ほどで完了します。
KuCoin(クーコイン)の強み
次に、KuCoinの強みを紹介します。
取扱い銘柄の数が多い
KuCoinの強みはなんといっても、取扱い銘柄の豊富さです。
Bybitも50種類以上の銘柄を扱っており決して少なくはないですが、KuCoinの扱っている銘柄数はBybitを大きく上回る100種類以上。
大手の取引所でも扱っていないような銘柄がたくさんあり、アルトコインで一攫千金を狙っている人にとっては使いやすい取引所でしょう。
たとえばCOTI・TEL・DENT・FETなどは、日本の取引所ではもちろんのこと、Bybitでも取り扱われていません。
他にもKuCoinには、草コインと呼ばれる知名度の低い銘柄が数えきれないほどあります。
とくにアルトコインをメインに仮想通貨トレードをしている人にとって、銘柄数の多さは最重要項目といえるので、そういった人にはKuCoinがおすすめです。
独自通貨であるKCSのトレードができる
KCSのトレードができるのも、KuCoinの強みとして挙げられます。
KCSは、KuCoinが発行している独自のトークンです。
BinanceのBNBやHuobi GlobalのHTなど、取引所の独自トークンは近年多くの仮想通貨トレーダーから人気を集めていますよね。
KCSもそんな取引所の独自トークンの1つで、一部の取引所でしか扱われておらず、日本の取引所やBybitでも購入できません。
KCSの時価総額ランキングは2021年11月2日時点だと80位前後を推移しており、今よりもKuCoinの人気が高まれば、さらに時価総額が上がる可能性もあります。
トークン自体の将来性も十分にあるので、今後の価格上昇も期待できるでしょう。
また、KCSは保有しているだけで配当がもらえたり、KuCoinで新たに上場させる通貨の決定権として使われたりなど、さまざまなメリットがあります。
KuCoinのユーザーなら、KCSの保有量に応じて一定の手数料割引を受けることも可能です。
独自の通貨を発行している取引所は海外でもそう多くはないので、取引所の独自トークンを保有してみたい人は、KuCoinの利用を検討してみるといいでしょう。
送金スピードが早く、好きなときに出金できる
送金スピードが早いことも、KuCoinを使うメリットです。
仮想通貨の取引所は、別の取引所へ通貨を送金するのにある程度の時間がかかります。
取引所によっては送金する際の承認作業が遅く、着金までに数日かかることも。
その点、KuCoinは比較的送金スピードが早く、場合によっては10分程度で着金することもあります。
送金に時間がかかると、待っている間にその通貨の価格が大きく変動して損失が出てしまうこともあるので、そういったリスクが少ないのはうれしいですね!
ちなみに、Bybitの出金処理は日本時間の1:00・9:00・17:00の1日3回のみと決められており、自分の好きなタイミングでは送金できません。
送金スピードが極点に遅いわけではないものの、どのタイミングで送金申請をするかも考えなければならず、頻繁に資産の移動をしたい場合はやや不便です。
一方のKuCoinは出金処理のタイミングは決められておらず、いつでも別の取引所に送金できます。
送金スピードや出金するタイミングを重視している人にとっては、好きなタイミングで出金でき、なおかつ処理スピードも早いKuCoinのほうが使いやすいでしょう。
アルトコインや草コインをメインでトレードするならKuCoinがぴったり。
登録は無料で行えます。
結局どちらの取引所を選ぶべき?
BybitとKuCoinの強みは分かったものの「結局どちらの取引所を選ぶべき?」と疑問に思う人もいますよね。
そんな人のために、Bybitがおすすめな人とKuCoinがおすすめな人の特徴をまとめてみました。
Bybit(バイビット)がおすすめな人
以下のような人には、Bybitがおすすめです。
- 日本人でも使いやすい取引所がいい人
- キャンペーンをうまく活用しながらトレードしたい人
- 独自のイベントやトレードバトルに興味がある人
KuCoinは日本人向けのサービスを一部停止しており、日本人の本人確認や日本語には対応していません。
一方、Bybitは日本人でも本人確認ができ、なおかつ日本語のサポートもしっかりしています。
そのため、日本人でも使いやすい取引所がいいという人にはBybitがおすすめです。
Bybitはキャンペーンの種類が多いので、独自の特典やキャンペーンを活用しながらトレードしたい人にも向いています。
また、Bybitでは新しく上場した銘柄のイベントをはじめ、定期的にトレードバトルなども開催しています。
そういったイベントやトレードバトルに参加してみたい人は、ぜひBybitに登録してみてはいかがでしょうか。
海外取引所の醍醐味を言葉の壁なく日本人も堪能できるのはBybitならでは。
仮想通貨初心者の人にもおすすめです。
KuCoin(クーコイン)がおすすめな人
以下の特徴に当てはまる人は、KuCoinを使うのがおすすめです。
- とにかく取扱い銘柄の数が多い取引所を使いたい人
- 取引所の独自トークンを保有してみたい人
- 送金スピードの早さを重視している人
KuCoinは100種類をゆうに超える取扱い銘柄があり、Bybitでは取り扱いのない仮想通貨のトレードもできます。
そのため、取扱い銘柄数の多さにこだわる人や、知名度の低い草コインの売買をしたい人にはKuCoinがおすすめ。
独自通貨であるKCSのトレードもできるため、取引所の独自トークンを保有してみたい人もKuCoinが適しているでしょう。
さらにKuCoinは、送金スピードの早さでも定評があります。
Bybitとは違って出金処理の時間も決められていないので、送金スピードの早さを重視する人や、自分の好きなときに出金したい人は、KuCoinを検討してみるといいでしょう。
KuCoinは日本人が利用するのはやや不便ではあるものの、アルトコインや草コイン数が多いのはかなり魅力的です。
まとめ
Bybitは日本人向けのサービスが充実しており、日本語の表記や使いやすさを重視する人にはおすすめの取引所です。
各種キャンペーンやイベントも充実していて、時期によってはトレードバトルを開催することもあります。
KuCoinは取扱い銘柄の数がBybitの2倍以上あるため、知名度の低い草コインのトレードをメインに行いたい人には使いやすい取引所でしょう。
その他、取引所の独自トークンを保有してみたい人や、送金スピードの早さにこだわる人は、KuCoinを利用するのもありです。
ただ、KuCoinは日本人向けのサービスを一部停止しており、トラブルが起きた場合は補償などを受けられない可能性があります。
KuCoinを使いたい人は、そういったリスクがあることも知ったうえで登録を検討してみてください。
Bybitの強みまとめ
- 日本人向けのサービスが充実している
- 各種キャンペーンやイベントが豊富
- 定期的に開催されるトレードバトルに参加できる
KuCoinの強みまとめ
- 取扱い銘柄の数が100種類上あり、草コインの売買にはうってつけ
- 独自通貨のKCSを保有できる
- 送金スピードの早さに定評がある