仮想通貨取引を行う上で必要な知識はいくつかありますが、その中でも特に重要なのがスプレッドに関する知識です。
なぜならスプレッドは取引の勝敗を大きく左右する要素になりうるからです。
結論から言ってしまえば、bybitはスプレッドがとても狭く、他の業者のようにスプレッドで損失を出すことはほとんどありません。
とはいえ、
- そもそもスプレッドとは何か?
- bybitのスプレッドはどうなっているのか?
- bybitと他業者を比較するとどうなの?
などの疑問があるかと思います。そこでこの記事ではbybitのスプレッドについて詳しく解説していきます。
bybitには様々なメリットがありますが、その中でも特にスプレッドの狭さは必見レベルです。スプレッドは狭いに越したことはありませんので、この機会にbybitでユーザー登録をしておきましょう。
目次
bybit(バイビット)のスプレッドとは?
スプレッドとは、簡単に言えば売値と買値の差額のことを意味します。
bybitはそのスプレッドの幅が他の取引所と比べて極めて狭い特徴があります。
仮想通貨取引やFX取引上級者の方には、この説明で十分でしょう。
しかし投資にあまり馴染みがなければ、これだけでは何のことやら…という方もいるのではないでしょうか?
そこでこの章では、bybitのスプレッドについていくつかの切り口から解説していきます。
中級者から上級者の方も、再度ここでスプレッドについておさらいしておきましょう。
スプレッドが存在する理由
スプレッドが存在する理由は、端的に言えば業者の儲けになるからです。
というのも、全般的に世の中の商売は売買で成り立っています。
そして売買の際、プラットフォームを提供する業者や仲介を行う業者は、手数料を差し引くことで儲けを出しています。
仮想通貨取引所もその例外ではなく、ユーザー同士が取引を行う際、売値と買値で差額をつけ、取引所が得られる利益を設定する必要があります。
これがスプレッドです。
といっても仮想通貨取引所はデジタルデータのやり取りなので、いまいちイメージがつきづらいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、もう少しイメージのつきやすい例えを考えてみました。金券ショップを例に説明します。
以下の例え話は厳密に言えばシステム(制度)上、少し異なる部分があります。しかし、ここではわかりやすさを優先して解説します。
例えば、あなたはこれから金券ショップに新幹線のチケットを買い取ってもらうとしましょう。
金券ショップに新幹線のチケット買取を申し込んだ時、買取価格が1万円ちょうどだったとします。
この時あなたは、新幹線のチケットを1万円で売却することになります。
その15分後、あなたが買い取ってもらった新幹線のチケットが早速、店頭に並びました。
この時、店頭での販売価格は1万2,000円になっていたとしましょう。
この差額の2,000円は、業者側の儲けになります。
とても簡単に言えば、スプレッドとこの差額はほぼ同じ意味合いを持ちます。
このことを頭に入れておいていただくと、この後ご紹介するスプレッドに関しての理解がスムーズになります。
スプレッドが業者(取引所)ごとに異なる理由
スプレッドは、取引所・業者ごとに異なります。
もう少し詳しくいえば、取引する銘柄によっても変わってきます。
なぜ業者によってスプレッドが異なるのか?という疑問の答えですが、簡単にいえばスプレッドでどれだけの利益を取ろうとしているかが業者によって異なるためです。
業者側から見ればスプレッドは「利益」そのものです。業者によって設定している利益率が異なるため、スプレッドも異なるということになります。
もう少し分かりやすく説明するため、ここでは先ほども解説した通り、金券ショップの例を用います。
例えば新幹線の駅にほど近いビルで営業している金券ショップAでは、新幹線のチケットがよく売買されます。
つまり、買取・販売ともに取引量・流通量が他と比べて多いということになります。
この場合は多少利益率を下げたとしても流通量がそもそも多いので、薄利多売でも採算が合うといった考え方が可能です。
ゆえにスプレッドを低く設定しても事業として成り立つため、ユーザー側から見れば「スプレッドが狭い業者=いい業者」となるわけです。
一方で、新幹線どころか鉄道が通っていない地域で営業している金券ショップBは新幹線のチケットの取扱量・流通量はAに比べてどうしても低いと言わざるを得ません。
その場合、利益を高めに設定しなければ商売として成り立ちません。
ゆえにユーザー側から見れば「スプレッドの広い業者」となってしまいます。
この他にも様々な要素が絡みますが…業者によってスプレッドが違う理由は、とても簡単に言えば上記のような事情が関係しています。
スプレッドの計算方法
一般的に仮想通貨のスプレッド計算方法は以下の通りです。
なお、bybitでのスプレッド計算方法は大変シンプルです。
bybitの取引画面から以下の画像を確認し、スプレッドを求めることが可能となっています。
この後のパートで、もう少し詳しく解説します。
bybit(バイビット)のスプレッド一覧表
2021年6月6日現在の、bybitの各銘柄におけるスプレッドを一覧にまとめてみました。
銘柄ペア・買値・売値・スプレッドの順番で比較してみましょう。
銘柄ペア | 買値 | 売値 | スプレッド |
---|---|---|---|
BTC/USD | 36097.50 | 36098.00 | 0.5 |
ETH/USD | 2679.05 | 2679.00 | 0.05 |
EOS/USD | 5.880 | 5.879 | 0.001 |
XRP/USD | 0.9403 | 0.9402 | 0.0001 |
BTC/USDT | 36091.50 | 36091.00 | 0.5 |
ETH/USDT | 2678.95 | 2678.90 | 0.05 |
BCH/USDT | 657.50 | 657.45 | 0.5 |
XTZ/USDT | 3.415 | 3.414 | 0.001 |
LTC/USDT | 175.94 | 175.93 | 0.01 |
LINK/USDT | 27.252 | 27.251 | 0.001 |
bybitでの取り扱い銘柄はこちらをご覧ください。
bybit(バイビット)のスプレッドは広い?他社との比較結果を公開
bybitのスプレッドは結論から言えば、狭いと言えます。
しかし、本当にbybitのスプレッドは狭いのか?実は広いのではないか?と判断するにはもう少しデータが必要です。そこでここではbybitのスプレッドと他社のスプレッドについてBTC・ETHに分けて比較してみました。
今回比較対象にしたのは、国内でも多くのトレーダーが利用している以下の業者です。結論から言えば、bybitのスプレッドは他社と比べてもとても狭いので仮想通貨取引をするならひとまずbybitのアカウントを作っておいて損はありません。bybitには、こちらから安全に登録できます。
- バイナンス
- FTX
- CryptGT
- GMOコイン
- DMM Bitcoin
BTC(ビットコイン)で比較
まずはビットコインで比較してみました。結論から言えば、ビットコインのそれぞれのスプレッドは以下の表の通りです。
bybit | バイナンス | FTX | CryptoGT | GMOコイン(販売所) | DMM Bitcoin(販売所) |
---|---|---|---|---|---|
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.02% | 0.1% | 1.01% |
バイナンス
海外の仮想通貨取引所の中でも極めて有名なバイナンスです。バイナンスのビットコイン取引におけるスプレッドは、0.01%となっています。
ただしこちらは取引手数料としての換算となります。バイナンスは厳密にはスプレッドが存在しませんので、こちらの数値が実質的なスプレッドとなります。
ほとんどbybitと遜色のないスプレッドではあります。しかし操作性やその他の特典などを考えると、bybitとバイナンスそれぞれで口座を持っておくのも一つの戦略となります。
FTX
FTXのBTCスプレッドも0.01%が基本的な路線です。
近年急速に規模を拡大しており、取引高の部分でバイナンスやbybitに肉薄する勢いのある取引所ですが、BTCのスプレッドの部分ではbybitと大きな差はありません。
よって、口座開設のシンプルさや取引のしやすさがbybitとの比較対象となるでしょう。
CryptoGT
CryptoGTのBTCスプレッドは0.02%と、bybitや他の仮想通貨取引所と比べるとやや高めな水準です。
ただしサポートや知名度の部分で、総合的に考えればbybitに軍配が上がるのは言うまでもありません。
GMOコイン
日本国内の仮想通貨業者・GMOコインのBTCスプレッドは0.1%です。
これはbybitのみならず他の海外の仮想通貨取引所と比べて10倍の水準です。
ただしこちらは販売所としてのスプレッドとなります。そのため、致し方がないことでもありますが…純粋にBTCスプレッドで考えるならbybitをはじめとする海外の仮想通貨業者・取引所の方に軍配があがります。
DMM Bitcoin
DMMビットコインについてはBTCスプレッドが1.01%となります。ただしGMOコイン同様にこれは販売所形式でのスプレッドとなりますが、取引所形式での取引が自由に行える海外の仮想通貨業者と比較すると…スプレッドの面でどうしても一歩譲るところがあります。
ETH(イーサリアム)で比較
続いてイーサリアムに関してもスプレッドの調査を行いました。イーサリアムで比較した結果は以下の通りです。
bybit | バイナンス | FTX | CryptoGT | GMOコイン(販売所) | DMM Bitcoin(販売所) |
---|---|---|---|---|---|
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.006% | 4.0% | 2.5% |
バイナンス
ビットコイン同様にバイナンスとbybitをイーサリアムのスプレッドで比較した場合、ほとんどbybitと遜色のない水準であることが分かります。
0.01%のスプレッドですので、やはりバイナンスについてはbybitと同じようにアカウントを持っておいても決して損はないでしょう。
FTX
イーサリアムのスプレッドについては、FTXもbybitやバイナンスといった海外の大手と同じ0.01%の水準です。
スプレッドの面では遜色ありませんが、サポート体制や日本国内からの使いやすさを考えた時に、総合的に見ればbybitのほうがおすすめ、といったところでしょうか。
CryptoGT
CryptoGTについてはイーサリアムのスプレッドが0.006%となっています。
他の業者と比べてやや高い水準にありますが、国内の販売所に比べるとスプレッドは相変わらず低めと言えます。ただし海外の仮想通貨取引所でどこを使うか?と考えた時には、やはりbybitが圧倒的優勢です。
GMOコイン
国内のGMOコインについては販売所形式でイーサリアムの取引を行うと、4.0%のスプレッドが発生します。海外の取引所から見てもかなり高い水準であることから、基本的には海外の仮想通貨取引所で取引した方が賢明と言えるでしょう。
DMM Bitcoin
DMMビットコインもGMOコイン同様に国内の仮想通貨業者です。販売所形式を使用する場合、2.5%のスプレッドが発生します。こちらも純粋にスプレッドだけを見れば、かなり高上がりとなってしまいます。ゆえに純粋のスプレッドの安さで比較検討するなら、海外の取引所が良いでしょう。
とりわけ使いやすさの面で見れば、bybitがイチオシです。
bybit(バイビット)のスプレッドに関する疑問への回答
ここまでご紹介してきた通り、bybitのスプレッドは狭くて使いやすいのが特徴です。
しかしこれ以外にもbybitのスプレッドに関する疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。そこでここではよくあるbybitのスプレッド関連の疑問に対する回答を一問一答形式でまとめておきました。
気になる事がある方は、こちらも一度確認してみてください。
スプレッドをリアルタイムで表示させる方法は?
bybitでは、リアルタイムでスプレッドを表示することができます。
方法は極めて簡単。
それも通貨ペアのスプレッドが表示できるので大変便利です。
それでは、スプレッドをリアルタイムで表示させる方法についてBTC/USDの通貨ペアを例にとって確認していきましょう。
- STEP
まずはbybitのトレード画面を開きましょう。
トレード画面を開いたら画面左上の通貨ペアを、スプレットを確認したい通貨ペアに設定します。ここでは既にBTC/USDに設定されています。
- STEP
続いて、次の画面で指し示している場所をご覧ください。
こちらには、買値と売値がそれぞれ表示されています。ここの部分の差額がスプレッドということになります。
繰り返しになりますが、スプレッドは常に変動するものです。そこで、トレード画面から最新のスプレッドを確認しておくことをおすすめします。
スプレッドと手数料の違いは?
スプレッドはあくまでも、仮想通貨の売買の際に発生する売値と買値の差額のことを言います。
一方で手数料とは仮想通貨取引を行う際、取引額に対して一定の割合でプラットフォーム側へ支払う必要のある文字通りの手数料です。
スプレッドが変動する理由は?
スプレッドは常に変動します。
特に仮想通貨の場合スプレッドが変動するのにはいくつかの理由があります。ここではスプレッドが変動する主な理由について解説しておきます。
相場の急変があった時
相互に急変があると「売り・買い」いずれか一方に注文が殺到することが考えられます。そのため、需要と供給のバランスが大きく崩れることになるのは言うまでもありません。
このような理由から、急変があった時にはどちらか一方に注文が集中することによってスプレッドが急激に変動することがあります。
ちなみにスプレッドが変動する方向としては、広くなる傾向にあります。
つまり「スプレッドが広くなる=スプレッドが高くなる」傾向にあるので注意しておきたいところです。
流動性が低めで推移している時
通貨ペアの流動性が低くなっているときは、スプレッドが広がり高くなる傾向にあります。
これは需要と供給のバランスを考えれば仕方がないことですが、通貨ペアの取引量が低下するとスプレッドが高くなります。そのため業者によっては取引量が低下したことで即座にスプレッドが大きく変動することがあります。
スプレッドを抑える方法は?
スプレッド抑える方法については結論から言えば、スプレッドが狭いbybitを使っていただくのが一番です。
というのも業者側で設定しているスプレッドは日々変動するものの、大幅には各業者とも限界値があります。
そこで最初から「スプレッドを低めに設定する」と方針を固めているbybitを使うのが最も安定してスプレッドが抑えられる方法と言えるわけです。
ちなみにスプレッドを抑える方法についてはもう一つあります。
相場の急変に注意するということです。
しかしこれはある程度事前に対処ができます。相場急変の徴候を掴んでおけば、事前に対処できるからです。
それでは相場急変の情報を事前にどうやってキャッチするか?という話ですが…実際に仮想通貨取引を行っている現役プロトレーダーの情報を得るのが一番でしょう。
結論、bybitのスプレッドは他と比べて狭い?
他と比べると狭いです。
たった一言で回答が完結するほど狭いので、この機会にまずbybitの口座を作っておいて損はありません。bybitの口座開設はこちらからすぐに完了します。
まとめ
bybitのスプレッドは、他と比べて狭い傾向にあります。仮想通貨取引で安定して利益を出したいなら、スプレッドの狭い取引所を選ぶのは基本中の基本です。
ちなみに…仮想通貨取引においては、スプレッドと手数料はやや性質が異なります。スプレッドについて勉強した後はこちらも併せて確認しておきましょう。