海外を拠点にした仮想通貨取引所のなかでも、多くの日本人が利用しているBybit。
一方のGMOコインも、国内では有名な取引所として知られています。
しかし、Bybitは海外の取引所で、GMOコインは日本の取引所ということもあり、両者でいったいどんな違いがあるのか気になる人も多いでしょう。
そこで本記事では、BybitとGMOコインの違いやそれぞれの強みを紹介します。
BybitとGMOコインの具体的な違いを知りたい人や、どちらかの取引所に登録しようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
Bybitがおすすめな人とGMOコインがおすすめな人の特徴もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
Bybit(バイビット)とGMOコインの比較表
それではまずBybitとGMOコインでは何が違うのか、表を使って比べてみましょう。
項目 | Bybit | GMOコイン |
---|---|---|
取扱い銘柄数 | 25種類 | 14種類 |
レバレッジの倍率 | 最大100倍 | 最大2倍 |
取引手数料 (現物取引の場合) | メイカー:0% テイカー:0.1% | メイカー:-0.01% テイカー:0.05% |
日本語対応 | あり | あり |
ゼロカットシステム | あり | なし |
スマホアプリ | あり | あり |
本人確認登録 | 不要 | 必要 |
取扱い銘柄数はBybitが25種類、GMOコインが14種類なので、Bybitのほうがより多くの銘柄で取引ができます。
レバレッジの倍率はBybitが最大100倍なのに対し、GMOコインは最大2倍のレバレッジしか設定できません。
また、Bybitは海外の取引所ということもあり、ゼロカットシステムが採用されているのもGMOコインとは違う点です。
その他、取引手数料や本人確認の有無なども違いがあります。
Bybit(バイビット)の強み
BybitとGMOコインの違いがざっくりと分かったところで、ここからはそれぞれの強みについて詳しく解説します。
まずはBybitの強みを見ていきましょう。
最大100倍のレバレッジでトレードできる
Bybitの1つめの強みは、最大100倍のレバレッジをかけてトレードができること。
レバレッジとは、口座に保有している資金を証拠金として担保にし、元金の何倍もの金額でトレードを行う方法のことです。
実は日本の取引所だと、金融商品取引法が改定されたことにより、最大で2倍のレバレッジしか設定できません。
今回比較しているGMOコインもレバレッジ取引で設定できるのは2倍です。
その反面、Bybitは日本の金融商品取引法の影響を受けていないため、ハイレバレッジをかけられます。
また、Bybitのレバレッジ取引は、ゼロカットというシステムを採用しているのも特徴です。
ゼロカットシステムとは、レバレッジ取引をした際に万が一保有資産を上回る損失が出たとしても、マイナスになった分の金額を取引所が負担してくれるシステムのこと。
GMOコインではゼロカットシステムがないため、資産よりも大きな損失が出ればその分の金額を支払う必要があり、場合によっては借金を背負うことも。
Bybitでは資産を上回る損失が出たとしてもマイナス分をBybitが負担してくれるため、借金のリスクを負わずにトレードできます。
ただし、高いレバレッジをかけた取引はメリットばかりではありません。
利益が出たときのリターンが大きい分、損失が出たときのリスクも増えるというデメリットもあります。
レバレッジを高く設定する際は想定以上の損失が出ないよう、リスク管理を徹底してくださいね。
取扱い銘柄の数が25種類と多い
Bybitの2つめの強みとして、取扱い銘柄の多さが挙げられます。
2021年9月16日時点だと、Bybitで扱われている仮想通貨銘柄の数は25種類です。
BTCやETHなどの有名な銘柄はもちろん、UNIやSOLといった日本の取引所では扱われていない銘柄のトレードもできます。
GMOコインも日本の取引所のなかでは多くの銘柄を取り扱っていますが、Bybitに比べるとやや少なめです。
また、Bybitは年々注目度が高まっているせいか、ここ最近で取扱い銘柄の数も急激に増えています。
今後はさらにトレードできる銘柄の数が増えることも期待できるので、いろいろなアルトコインの売買をしたい人は、ぜひBybitに登録してみるといいでしょう。
独自のキャンペーンやボーナスを用意
独自のキャンペーンやボーナスを用意しているのもBybitの魅力です。
仮想通貨の取引所では、口座開設キャンペーンや入金ボーナスなどを行っていることがありますよね。
ここで紹介しているGMOコインをはじめ、日本の取引所でもそれぞれでキャンペーンを実施しています。
そして数ある取引所のなかでも、Bybitはとくにキャンペーンやボーナスプログラムが多いのが特徴。
たとえばBybitでは、一定の条件をクリアすることでボーナスやクーポンがもらえる以下のような特典を用意しています。
- 初回特典:口座登録完了から48時間以内に初回入金すると50ドルのクーポン
- 累計入金:合計入金量が1BTCを超えると20ドルのクーポン
その他、Bybitにはじめて登録した人だけが利用できるボーナスや、期間限定のキャンペーンなどもあります。
獲得したボーナスは証拠金として、もしくは取引手数料を差し引くための資金として利用可能です。
これだけ豊富なキャンペーンやボーナスを利用できる機会は、他の取引所だとなかなかありません。
自分の資金とは別にボーナスを活用してお得にトレードしたい人は、Bybit独自のキャンペーンや特典をチェックしてみてください。
定期的にトレードバトルを行っている
Bybitの4つめの強みは、定期的にトレードバトルを行っている点です。
トレードバトルとは名前の通り、トレーダー同士が個人やチームに分かれて仮想通貨の売買を行い、資金の増加率を競う大会のこと。
ランキングの上位に入ると、BTCやUSDTなどを賞金として受け取れます。
他にもトレードバトルを行っている取引所はありますが、そのなかでもBybitのトレードバトルは規模が大きく、なおかつ頻繁に開催されているのが特徴です。
過去には世界規模の大会をはじめ、日本人限定のトレードバトルも開催されました。
2021年の8月28日~2021年9月17日にかけては、ドラゴンクエストをテーマにした「WSOT」というトレードバトルを開催しています。
トレードバトルでは世界中の凄腕トレーダーたちがリアルタイムでバトルを繰り広げるので、参加するだけでも価値がありますよ!
ちなみに、トレードバトルに参加するには一定の保有資金が必要ですが、参加費を払う必要はないので、エントリーするだけなら資産が減ることもありません。
チーム戦なら初心者でもランキング上位に食い込む可能性は十分にあるため、興味のある人はぜひトレードバトルへの参加も検討してみてはいかがでしょうか。
国内にはないメリットが多いのがBybitの魅力です。
登録は3分ほどで完了します。
GMOコインの強み
続いて、GMOコインの強みを紹介します。
操作方法が簡単で初心者でも使いやすい
GMOコインの強みとしてまず挙げられるのは、操作方法が簡単で初心者でも使いやすいことです。
仮想通貨のトレードと聞くと、初心者にはやや難易度が高いように感じてしまいますよね。
その点、GMOコインのチャート画面や操作方法は非常にシンプルなため、仮想通貨のトレードにあまり慣れていない人でも無理なく始められるのが魅力です。
たとえば現物の板取引をしたい場合、GMOコインでは以下のような画面を採用しています。
まずは売買したい通貨を選び、成行と指値どちらの注文方法にするかを選択。
あとは売りと買いのどちらかを選び、取引数量を入力するだけでトレードができます。
もちろん余力や残高などもすべて日本語で表示されるため、自分がどれくらいの金額でトレードしているのか、資金管理も簡単です。
Bybitもシンプルで使いやすいチャート画面ですが、日本円での資産保有などはできないので、初心者だと操作方法に慣れるまで若干戸惑うこともあります。
GMOコインならそういった心配はなく、トレードで得た利益もすぐに日本円として出金可能です。
いきなり海外の取引所を利用するのに抵抗がある人は、まずは初心者でも簡単に使えるGMOコインに登録してみるといいでしょう。
取引方法が豊富にある
GMOコインは初心者が使いやすいだけでなく、取引方法も豊富にあります。
GMOコインで利用できる取引方法は以下の4つです。
- 販売所
- 取引所
- 取引所レバ
- 暗号資産FX
販売所や取引所といった、初心者でもトレードしやすい取引方法はもちろん、板を使ったレバレッジ取引もできます。
また、レバレッジ取引よりもさらに豊富な銘柄のトレードや複雑な注文ができる、暗号資産FXによる取引も可能。
基本的な取引方法をはじめ、仮想通貨の上級者でも使いやすい取引方法もあり、幅広い層がそれぞれの手法に合わせたトレードをできるのが魅力です。
Bybitも現物取引の他、インバース無期限取引や先物取引などを行えますが、GMOコインの取引方法とは仕様や取引銘柄が異なります。
どの取引方法を選択するべきかは人によって好みや向き・不向きが分かれるので、それぞれの取引方法をチェックしつつ、自分に合った取引所を使ってみてください。
レバレッジをかけられるコインが国内でもっとも多い
GMOコインの3つめの強みは、レバレッジをかけられるコインが国内でもっとも多い点。
海外の取引所とは違い、日本の取引所はもともと扱っている銘柄数がそれほど多くありません。
そのため、レバレッジをかけられる銘柄の数も少なくなりがち。
しかし、GMOコインではレバレッジ取引ができる銘柄は10種類と、国内にある取引所のなかでは最多です。
他にもレバレッジ取引に対応している国内取引所はありますが、たとえばDMMビットコインだと12種類、BITPOINTは4種類など、いずれもGMOコインに比べると数が劣ります。
25種類の銘柄でレバレッジ取引ができるBybitには及ばないものの、幅広い通貨のレバレッジ取引ができる国内の取引所を利用したいなら、GMOコインがおすすめです。
日本の金融庁に登録済みで信頼性が高い
日本の金融庁に登録されており、信頼性が高いのもGMOコインのメリットです。
国内にある仮想通貨取引所の多くは、金融庁が定める金融商品取引業者というものに登録されています。
金融商品取引業者に登録されていれば、取引所としての運用やユーザーに対するサービス提供を金融庁に認められているということです。
そのため、急なサービスの終了や利用制限などを受けるリスクが低く、ユーザーは安心して仮想通貨のトレードを行えます。
一方、Bybitは日本の金融庁に登録されていないため、場合によっては日本人ユーザーのサービスに制限がかかるなどのリスクがあるのは注意しておきたいポイント。
海外にある取引所のなかには、過去に日本の金融庁から警告を受け、日本人向けサービスを全面的に停止した事例もあります。
実はBybitも2021年5月25日に、無登録の仮想通貨交換業者として金融庁から警告を受けました。
現在のところBybitは警告による実質的な影響は受けていませんが、今後日本人ユーザーのサービスに利用制限がかかる可能性もゼロではありません。
こういったリスクが心配な人は、日本人でも安心して利用できるGMOコインの利用を検討してみるといいでしょう。
仮想通貨初心者にメリットが多いのはGMOコイン。
登録は以下のボタンより、無料で行えます。
結局どちらの取引所を選ぶべき?
ここまでBybitとGMOコインの強みを紹介しましたが、結局どちらの取引所を選ぶべきなのか迷ってしまう人もいるはず。
そこで、BybitとGMOコインのそれぞれでどんな人がおすすめなのかをまとめてみました。
Bybit(バイビット)がおすすめな人
Bybitがおすすめな人は、以下の通りです。
- ハイレバレッジをかけてトレードしたい人
- キャンペーンやボーナスを活用したい人
- トレードバトルに興味がある人
最大でも2倍のレバレッジしか設定できないGMOコインとは違い、Bybitでは最大100倍のレバレッジをかけられます。
そのため、ハイレバレッジをかけて大きな利益を狙いたい人にはBybitがおすすめ。
Bybitは豊富なキャンペーンやボーナス特典などを用意しているので、ボーナスやクーポンを活用してお得に取引したい人にもBybitが向いています。
また、BybitではGMOコインをはじめとする日本の取引所とは違い、トレードバトルを開催しているのも強みです。
上位に入賞すれば豪華な賞金を獲得できるチャンスもあるため、トレードバトルに興味がある人は、ぜひBybitに登録してみるといいでしょう。
仮想通貨の醍醐味を存分に味わうならBybitがおすすめ。
特典もしっかりと受け取ってお得にトレードしてくださいね。
GMOコインがおすすめな人
GMOコインがおすすめな人の特徴はこちら。
- 初心者でも使いやすい取引所を探している人
- いろいろな取引方法で仮想通貨のトレードをしたい人
- 安心して利用できる取引所がいい人
GMOコインは初心者でも使いやすく、さらに日本円建ての取引や日本円の入出金にも対応しています。
仮想通貨のトレードにあまり慣れていない人や海外の取引所を使うのに抵抗がある人などは、GMOコインに登録してみるのがおすすめです。
GMOコインには現物取引はもちろん、板注文のレバレッジ取引や仮想通貨FXなどの注文方法もあるため、いろいろな取引方法でトレードしたい人にもうってつけ。
また、GMOコインはBybitとは違って、日本の金融庁に登録されています。
利用制限やサービス提供の停止といったリスクを避け、安心して利用できる取引所がいい人は、GMOコインを使ってみてはいかがでしょうか。
「仮想通貨にまだ不安がある…」という人は、まずはGMOコインでデビューしてみると良いかもしれませんね。
本格投資を始めるなら国内×海外の取引所を組み合わせるのが最強
ここまでBybitとGMOコインの強みを紹介しましたが、Bybitは海外の取引所、GMOコインは日本の取引所なので、特徴やメリットが大きく異なります。
そのため、本格的な投資を始めるならBybitとGMOコインの両方に登録しておくのがおすすめ。
たとえば、Bybitは高いレバレッジを設定できて取扱い銘柄の数も多いですが、日本円での資産保有や日本円建てのトレードには非対応です。
また、日本の金融庁に登録されていないため、急なサービスの停止や日本人ユーザーの利用制限がかかる可能性もゼロではありません。
一方のGMOコインは金融庁に登録されており信頼性は高いものの、Bybitに比べるとレバレッジの倍率は低く、取扱い銘柄の数も少なめです。
このようにBybitとGMOコインではそれぞれメリット・デメリットに違いがありますが、両方を組み合わせて使えば、その時々の相場や自分の手法に合わせたトレードができます。
もちろんどちらか一方の取引所を使うのもいいですが、幅広い取引方法や手法を使いながら本格的なトレードをしたいなら、ぜひ両方の取引所に登録してみてください。
まとめ
Bybitは最大100倍のレバレッジをかけられることや独自のキャンペーン・ボーナスを用意しているなどの強みがあります。
また、国内の取引所では行っていないトレードバトルを定期的に開催しているので、仮想通貨トレードの大会に興味がある人にもBybitがおすすめです。
一方のGMOコインは、初心者でも簡単に操作ができたり、取引方法が豊富にあったりなどのメリットがあります。
日本の金融庁に登録されており信頼性が高いため、安心してトレードできる取引所を使いたい人も、GMOコインを検討してみるといいでしょう。
とはいえ、Bybitは海外の取引所、GMOコインは国内の取引所なので、それぞれで強みや欠点は異なります。
より自分の手法やトレードスタイルに合った仮想通貨投資がしたい人は、ぜひ両方の取引所を組み合わせながら利用してみるといいですよ!