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Bybit vs Krakenを22項目で比較【どちらがおすすめか徹底検証】

9 min

Bybit(バイビット)とKraken(クラーケン)は、どちらも世界トップクラスの知名度や取引量を誇る取引所です。

しかし、仮想通貨の取引所にそれほど詳しくない人からすると、それぞれどんな違いがあり、どっちを使うべきなのか迷いますよね。

そこで本記事では、BybitとKrakenを22の項目で比較し、どちらがおすすめなのか徹底検証します。

なお、この記事は2022年9月4日時点での情報です。

比較結果をまとめると…
  • 売買できる銘柄数が多いのはBybit
  • レバレッジ取引をするならBybitのほうが向いている
  • 資産運用サービスが豊富なのもBybit
  • Krakenのほうが日本円の管理や入出金はやりやすい
  • 日本円建てのペアでトレードができるのもKraken

この記事を読めばBybitとKrakenの違いがはっきりとし、どちらが自分に合っているかがわかります。
ぜひ最後まで読んでくださいね。

Bybit(バイビット)とKraken(クラーケン)の比較表

結論をざっくりと見たい人は、以下の比較表を参考にしてみてください。

比較項目BybitKraken
取り扱い銘柄の種類約200種類13種類
最大レバレッジ100倍対応なし
1日の取引量約280億円約380億円(グローバル版の場合)
※日本版取引所の詳細は不明
独自チェーンなしなし
独自トークンなしなし
現物取引の手数料・テイカー:0.1%
・メイカー:0.1%
・メイカー:0~0.16%
・テイカー:0.1~0.26%
デリバティブ取引の手数料取引内容やVIPレベルによって異なる・テイカー:0.2%
・メイカー:0.2%
入金方法・他の取引所から仮想通貨を送金
・クレジットカード
・デビットカードで入金
・E-checkというサービスを使った銀行振込
・他の取引所から仮想通貨を送金
・銀行振込
入金手数料無料無料(一部の銘柄は手数料が発生)
送金方法仮想通貨での送金仮想通貨での送金
送金手数料各銘柄によって異なる各銘柄によって異なる
資産運用方法・Bybitステーキング
・流動性マイニング
・デュアル資産投資
・ローンチプール
・DeFiマイニング
ステーキング
日本人の利用
※日本版の取引所のみ
日本語対応ありあり
スマホアプリありあり
キャンペーンやイベントの充実度
取引履歴のダウンロード
NFTの対応ありあり
カスタマーサポートありあり
操作画面の使いやすさ
ブログの有無ありあり
コミュニティ

Bybit(バイビット)とKraken(クラーケン)を22項目で比較

それではさっそく、BybitとKrakenを比較していきましょう。

今回は取扱い銘柄の種類・手数料・資産運用方法などをはじめ、全22項目で比べてみました。

なお、Krakenはグローバル版だと日本居住者は使えないため、ここでは日本居住者でも利用可能な日本版の取引所をメインに比較しています。

取り扱い銘柄の種類

Bybitでは約280種類の銘柄を取り扱っています。

海外の取引所としてはやや多いほうで、USDT・USDT・BTCなどをはじめペア数も豊富です。

Krakenはグローバル版だと100種類以上の銘柄がありますが、日本版の取引所で売買できるのは13銘柄です。

日本にある取引所のなかでは標準的な数ですが、Bybitと比べると種類はかなり少ないといえますね。

なお、Bybitでは日本円建てペアはありませんが、Krakenでは日本円建てペアでのトレードが可能です。

最大レバレッジ

Bybitでは最大100倍のレバレッジに対応しています。

銘柄によってレバレッジの倍率は異なるものの、少ない資金で大きな利益を狙いたいときにはうってつけの取引所です。

一方、Krakenは日本版だとレバレッジ取引自体に対応していません。

グローバル版は最大5倍のレバレッジ取引ができますが、日本居住者の場合は利用制限がかかっており、残念ながらレバレッジをかけたトレードはできないようです。

そのため、現物だけでなくレバレッジ取引もしたいならBybitを使うことをおすすめします。

1日の取引量

CoinMarketCapが発表している現物取引の取引高を参考にすると、Bybitの1日の取引量は380億円です。

CoinMarketCap独自の取引所別ランキングでは、現物取引の取引量については24位でした(記事執筆時点)。

Krakenは、グローバル版の1日の取引量は670億です。

取引所別の取引高ランキングでは、堂々の4位に位置しています。

ただ、日本版の取引高はCoinMarketCapに情報が載っておらず、詳細が不明です。

上記の点を踏まえると、グローバル版同士で比べた場合はKrakenのほうが取引量が多いですが、Bybitと日本版Krakenだと明確な比較はできません

独自チェーン

BybitとKrakenは、どちらも取引所独自のチェーンはありません

海外だと独自チェーンを展開している取引所はいくつかあるので、非対応なのはやや残念な点といえますね。

独自トークン

Bybitは、正式な独自トークンを発行していません

ただし、BITという通貨がBybitでのイベントやローンチパッドなどの基軸通貨になっており、独自トークンに近い役割も担っています。

Krakenも取引所の独自トークンはありません

現物取引の手数料

Bybitの現物取引における手数料は、メイカー・テイカーともに0.1%です。

Bybitのユーザーは取引高の多さに応じてVIPランクというものが決められており、ランクが上がるほど取引手数料は安くなります。

Krakenの現物取引手数料は、メイカーは0~0.16%、テイカーだと0.1~0.26%です。

こちらもBybitと同じく、直近30日の取引量によって手数慮の割合が変動します。

なお、Krakenでは取引所(板取引)とは別に販売所形式もあり、販売所の手数料は一律で1.5%です。

どちらの取引所も取引量によって手数料が変わるため明確な比較はできませんが、現物取引の手数料はBybitのほうがやや安いといえるでしょう。

デリバティブ取引の手数料

Bybitのデリバティブ取引は、取引方法の種類によって手数料が異なります

具体的な手数料体系はこちらです。

  • USDT無期限契約:メイカー0.075%、テイカー0.01%
  • USDTインバース契約:メイカー0.06%、テイカー0.01%
  • USDCオプション取引:メイカー0.03%、テイカー0.03%

現物取引と同様に、デリバティブ取引に関してもVIPランクが上がると手数料が割引されます。

Krakenのデリバティブ取引(FX取引)の基本手数料は、メイカー・テイカーどちらも0.2%です。

こちらも取引量によっては、上記より手数料が安くなります。

ランクにより変動することを考えるとはっきりとした比較はできませんが、基準となる手数料を比べると、デリバティブ取引の手数料もBybitのほうが安いといえそうですね。

入金方法

Bybitで対応している主な入金方法は下記の通りです。

  • 他の取引所から仮想通貨を送金
  • クレジットカード・デビットカードで入金
  • E-checkというサービスを使った銀行振込

海外の取引所としては珍しく、E-checkという電子決済サービスを使えば日本の銀行からの振込入金もできます。

Krakenの入金方法は、他の取引所から仮想通貨を入金するか、銀行振込で入金するかのどちらかです。

日本在住者の場合、米ドル(USD)やユーロ(EUR)での入金はできないとのこと。

どちらの取引所も一般的な入金方法に対応していますが、日本人にとってより便利なのは、他のサービスを経由しなくても日本の銀行からそのまま振込入金ができるKrakenといえるでしょう。

入金手数料

Bybitは基本的に入金手数料は無料です。

ただし、クレジットカードやデビットカード支払いで入金する場合、カード会社やサービス所定の決済手数料は発生します。

Krakenはほとんどの仮想通貨で入金手数料が無料ですが、一部の銘柄のみ手数料がかかることもあるようです。

手数料は変動することもあるようなので、具体的な手数料の金額はその都度確認、もしくは運営に問い合わせて確認してみるといいでしょう。

送金方法

BybitとKrakenどちらも、所定の手続きをすることで別の取引所に仮想通貨を送金できます

ただ、Bybitは海外の取引所なので、保有資産を日本円に換金するには1度日本の取引所に仮想通貨を送金し、そのうえで保有通貨を売却して日本円に変えなければなりません。

Krakenは保有通貨を売却すれば、そのまま日本円に換金可能です。

送金手数料

Bybitは、各銘柄ごとに送金手数料が決められています。

それぞれの送金手数料は、現物の資産ページで「出金」ボタンを押し、チェーンタイプを選ぶことでチェック可能です。

たとえばXRPを送金する場合、次のように0.25XRPの送金手数料がかかります。

KrakenもBybitと同じく、以下のように各銘柄によって送金手数料が発生します。

通貨によって手数料の金額は異なりますが、どちらの取引所も無料で送金できる通貨はあまりないので、両者に大きな差はないと判断できるでしょう。

資産運用方法

Bybitでは主に下記5つの資産運用サービスがあります。

  • Bybitステーキング
  • 流動性マイニング
  • デュアル資産投資
  • ローンチプール
  • DeFiマイニング

多くの取引所で提供しているステーキングの他、特定の通貨を預けると新しいトークンを獲得できるローンチプールというプロダクトをはじめ、上級者向けの資産運用も可能です。

Krakenは、ETHとDOTのステーキングサービスを提供しています。

しかし、ステーキング以外の資産運用は現時点だとあまりないようです。

そのため、積極的に資産運用サービスを利用したいならBybitが向いています。

日本人の利用

Bybitは日本人でも問題なく利用できます。

Krakenはグローバル版だと日本居住者向けのサービスは停止しており、基本的に日本に住んでいる人は使えません。

ただ、2020年10月から「Payward Asia株式会社」を通して日本居住者向けのサービスを提供しており、そちらの取引所であれば日本に住んでいる日本人でも利用できます。

日本版では一部の取引サービスに制限がかかっていますが、海外に住んでいる人以外は日本版の取引所を使うしかありません。

総合的に見ると日本人にとっては、とくに制限がなくすべてのサービスが利用できる、Bybitのほうが使いやすいといえそうですね。

日本語対応

BybitはWeb版サイトもスマホアプリも、ほぼすべての画面が日本語に対応します。

しかも海外の取引所とは思えないほど正確な日本語表記なので、日本人でも問題なく使えるでしょう。

Krakenも日本語には対応していますが、一部は英語表記です。

そのため、人によっては使いづらく感じる可能性があります。

なお、Krakenは日本語版の公式サイトから問い合わせると日本語で返信してくれるので、困ったことや質問があればフォームから直接問い合わせてみるのもおすすめです。

スマホアプリ

BybitとKrakenは、双方ともスマホアプリをリリースしています。

それぞれiOSとAndroid版の両方をダウンロード可能です。

ただし、KrakenのアプリはWebツールと同様、日本居住者は利用制限がかかっています。

具体的に使える機能やサービスは、公式サイトを確認してみるといいでしょう。

キャンペーンやイベントの充実度

Bybitでは定期的に、タスクのクリアで特典がもらえるキャンペーンや、各種イベントを開催しています。

現時点で実施されている代表的なキャンペーンやイベントはこちらです。

  • 期間中にマージン取引を行なうと、利息が100%還元(最大1,000USDT)される
  • デリバティブ取引のUSDT無期限契約およびインバース無期限契約で20,000USDT以上の取引すると、8,100USDTの賞金プールから山分けボーナスがもらえる
  • 新規でBybitに登録すると、オプション取引手数料が30日間15%オフになる

上記の他にも、さまざまなキャンペーンを行っています。

一方、現時点だと日本版のKrakenで開催されているキャンペーンやイベントはないようです。

取引履歴のダウンロード

BybitとKrakenは、両方とも取引履歴のダウンロードが可能です。

Bybitで取引履歴を確認するときは、まずログイン後に注文画面で「Trade History(取引履歴)」をクリックし、以下の画面を表示します。

次に画面右上の「Export」ボタンを押し、期間を設定すると取引履歴をダウンロード可能です。

Krakenは、公式サイトの取引画面から取引履歴のページを開く、もしくはAPIを使うことにより、CSVファイルで履歴のダウンロードができます。

NFTの対応

Bybitでは独自のNFTマーケットプレイスがあります。

Webツールやスマホアプリから直接マーケットプレイスの画面にアクセスでき、実際にNFTの売買も可能です。

Krakenも独自のNFTマーケットプレイスをリリースしており、Bybitと同様に各コレクションの取引ができます。

なお、Krakenでは日本人向けのマーケットプレイスはまずETHの対応からはじめ、随時他のチェーンにも対応していくとのことです。

カスタマーサポート

Bybitはメールアドレスによる問い合わせフォームからのサポートの他、チャットツールでの問い合わせにも対応しています。

チャットツールは自動応答にはなりますが、24時間いつでも質問が可能です。

Krakenはメールアドレスを使ったフォームからの質問と、電話での問い合わせもできます。

ただし、電話は英語対応の可能性もあるので、心配な人は問い合わせフォームから質問するといいでしょう。

操作画面の使いやすさ

Bybitは現物取引だと、以下のようなチャート画面を採用しています。

取引の種類によってチャート画面は分かれており、操作方法も比較的シンプルです。

Krakenはマーケット情報のページだと、次のようなチャート画面で表示されます。

こちらもシンプルで分かりやすいチャート表ですね。

取引画面は、実際に登録することで確認できるようになります。

人によって使いやすさの基準が違うので一概にはいえませんが、基本的にはどちらの取引所も使いやすいと判断できるでしょう。

ブログの有無

BybitKraken双方とも公式ブログがあります

それぞれのブログで、取引所の基本的な使い方やイベントに関するニュース、アップデート情報などを記事として公開しているので、気になる人はチェックしてみるといいですよ。

コミュニティ

最後に、SNSやDiscordのコミュニティがどれだけ充実しているかも比較してみます。

Bybitのコミュニティ人数はこちらです。

Krakenのコミュニティ人数は以下の通り。

あくまでもフォロワー数の比較ですが、上記を見る限りだとコミュニティはBybitのほうが充実しているといえそうです。

Bybit(バイビット)とKrakenは(クラーケン)どっちがおすすめ?

ここまでの内容を踏まえて、BybitとKrakenはどちらがおすすめなのかまとめてみました。

Bybitがおすすめな人

以下の項目に当てはまる人には、Bybitがおすすめです。

  • 取り扱い銘柄の豊富な海外取引所を使いたい人
  • 現物だけでなくレバレッジ取引もしたい人
  • 資産運用サービスを積極的に活用したい人

Bybitは300種類近い銘柄を扱っているため、マイナーなアルトコインの売買をしたい人には向いています。

また、レバレッジ取引をしたい人や、さまざまな方法で資産運用をしたい人にとっても使いやすい取引所です。

Bybitは初心者から上級者まで幅広い層におすすめの取引所です。
銘柄数や取引方法も豊富で、十人十色のトレードができますよ。

Krakenがおすすめな人

以下のような人は、Krakenの口座開設をするのもありです。

  • 日本円の入出金がやりやすい取引所を使いたい人
  • 日本円建てペアでトレードしたい人

日本版のKrakenを使う場合、日本円の管理や入出金に関してはBybitよりも楽に行えます。

また、Bybitにはない日本円建てペアでのトレードをしたい人にも向いているでしょう。

日本版Krakenは、今後日本人向けサービスの拡大や新しい機能の導入も随時行っていくようなので、よりサービス内容が充実したら登録を検討してみるのもよさそうですね。

Krakenはちょっとお試しでトレードしてみたいという仮想通貨入門者にぴったりです。
Bybitと併用する人も多いですよ。

まとめ

BybitとKrakenを比較した結果、取り扱い銘柄の多さ・レバレッジ取引の有無・資産運用方法の種類などをはじめ、多くの項目で違いがありました

全体的なサービス内容や機能の充実度合いとしてはBybitのほうが優秀ですが、日本円の管理や入出金がしやすいのはKrakenです。

なお、それぞれで特徴が異なるので、使う取引所をどちらか一方のみに絞る必要はありません。

むしろ両方の取引所を使えば利益を出すチャンスが増えるだけでなく、市況や自分の投資スタイルに応じて取引所の使い分けができる、というメリットもあります。

登録自体はどちらの取引所も簡単なので、迷ったときは両方の口座を開設しておくことも検討してみるといいですよ。

BybitとKrakenの比較まとめ
  • 取り扱い銘柄が多いのはBybitだが、日本円建てペアでトレードするならKrakenが便利
  • レバレッジ取引に向いているのはBybitで、日本円の管理や入出金のしやすさ重視ならKrakenが使いやすい

まだどちらが良いか迷っている…という人は、それぞれの良さを活かしながらトレードするのもありですね。
プロトレーダーの私もいくつかの取引所を使い分けていますよ。

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