Bybitは、多くの日本人が利用している大手の海外取引所として知られています。
OverbitはBybitほど知名度は高くないものの、こちらも一部の日本人からは人気の海外取引所です。
しかし、それぞれ特徴や強みに違いがあるため、口座開設をするならどっちを選ぶべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、BybitとOverbitを比較し、どちらの取引所がおすすめなのか徹底検証します。
なお、この記事は2022年8月26日時点での情報です。
- 取扱い銘柄の数はBybitのほうが多い
- いろいろな資産運用サービスがあるのもBybit
- 為替FXも含めると、Overbitのほうが最大レバレッジの倍率は高い
- 無料かつより簡単なタスクをクリアするだけで特典やボーナスがもらえるのもOverbit
この記事を読めば、両者の違いがはっきりとわかり、どちらが自分に合っているか判断できるようになります。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
Bybit(バイビット)とOverbit(オーバービット)の比較表
比較結果だけざっくりと見たい人は、以下の比較表をご覧ください。
比較項目 | Bybit | Overbit |
---|---|---|
取り扱い銘柄の種類 | 約200種類 | 16種類(為替やメタル銘柄を含めた場合) |
最大レバレッジ | 100倍 | ・仮想通貨:100倍 ・為替FX:500倍 |
1日の取引量 | 約380億円 | 詳細不明 |
独自チェーン | なし | なし |
独自トークン | なし | なし |
現物取引の手数料 | ・テイカー:0.1% ・メイカー:0.1% | なし |
デリバティブ取引の手数料 | 取引内容やVIPレベルによって異なる | ・手数料モード:0.075~0.3% ・スプレッドモード:無料(スプレッドは発生) |
入金方法 | ・他の取引所から仮想通貨を送金 ・クレジットカード ・デビットカードで入金 ・E-checkというサービスを使った銀行振込 | 他の取引所から仮想通貨を送金(BTCかUSDTのみ) |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
送金方法 | 仮想通貨での送金 | 仮想通貨での送金 |
送金手数料 | 各銘柄によって異なる | 無料(マイナーに払うトランザクション料はユーザー負担) |
資産運用方法 | ・Bybitステーキング ・流動性マイニング ・デュアル資産投資 ・ローンチプール ・DeFiマイニング | なし |
日本人の利用 | 可 | 可 |
日本語対応 | あり | あり |
スマホアプリ | あり | なし |
キャンペーンやイベントの充実度 | ◎ | ◎ |
取引履歴のダウンロード | 可 | 不可 |
NFTの対応 | あり | なし |
カスタマーサポート | あり | あり |
操作画面の使いやすさ | ◎ | ◎ |
ブログの有無 | あり | あり |
コミュニティ | ◎ | △ |
Bybit(バイビット)とOverbit(オーバービット)を22項目で比較
それではさっそく、BybitとOverbitを比べていきましょう。
今回は取扱い銘柄の数・手数料・キャンペーンやイベントの充実度などをはじめ、全22項目で比較しました。
取り扱い銘柄の種類
Bybitでは約200種類の仮想通貨で、現物取引やデリバティブ取引ができます。
海外取引所としては、銘柄数はやや多めといえるでしょう。
Overbitのほうは、仮想通貨だと7種類、為替やメタル系通貨をあわせると合計16種類の銘柄に対応しています。
Bybitと比較すると、銘柄の数はかなり少なめです。
また、Overbitではデリバティブ取引のみしか行えず、現物取引には対応していません。
以上のことから、いろいろな銘柄の仮想通貨でトレードしたいなら、Bybitのほうが便利でしょう。
最大レバレッジ
Bybitで設定できる最大レバレッジは100倍です。
Overbitでも、仮想通貨取引の場合は最大100倍までのレバレッジが設定できます。
為替FXでは、最大500倍のレバレッジをかけたトレードも可能です。
比較すると、仮想通貨取引での最大レバレッジは同じですが、為替取引も含めるとOverbitのほうがより高い倍率でのレバレッジ取引ができます。
1日の取引量
CoinMarketCapに掲載されている情報を参考にすると、Bybitの1日の取引高は約300億円です(記事執筆時点)。
CoinMarketCapが独自に発表している取引所の取引高ランキングでは、42位に位置しています。
デリバティブ取引に関しては1日に1兆円以上の取引量があり、ランキングは堂々の8位でした。
一方、Overbitの取引高はCoinMarketCapに情報が載っておらず、明確な数値が不明です。
そのため、Bybitは世界トップクラスの取引量を誇るものの、Overbitとの比較はできません。
独自チェーン
BybitとOverbitは、どちらも独自チェーンがありません。
海外には独自チェーンを展開している取引所が多数あるので、やや残念な点といえますね。
独自トークン
Bybitは取引所の独自トークンを発行していません。
ただし、BITという銘柄がBybitで行われる各種イベントやサービスの基軸通貨として扱われており、実質的に独自トークンに近い役割も担っています。
Overbitでも独自トークンはなく、取引できるのは一般的な仮想通貨のみです。
現物取引の手数料
Bybitの現物取引手数料は、一律で0.1%に設定されています。
なお、Bybitでは取引量の多さに応じてユーザーのVIPレベルというものがあり、レベルが上がるほど取引手数料も安くなる仕組みです。
Overbitは現物取引自体がないため、取引手数料も発生しません。
デリバティブ取引の手数料
Bybitのデリバティブ取引手数料は、取引方法ごとに決められています。
それぞれの手数料はこちら。
- USDT無期限契約:メイカー0.075%、テイカー0.01%
- USDTインバース契約:メイカー0.06%、テイカー0.01%
- USDCオプション取引:メイカー0.03%、テイカー0.03%
デリバティブ取引の手数料に関しても、VIPレベルが上がるほどパーセンテージが低くなります。
Overbitのデリバティブ取引は「手数料モード」か「スプレッドモード」のどちらを選択するかによって、手数料体系が異なります。
手数料モードにした場合、スプレッド(買値と売値の差額)が発生しない代わりに取引手数料が徴収され、エントリー時と決済時にポジションの損益から差し引かれる仕組みです。
手数料は基本的に0.075%(往復0.15%)に設定されていますが、ペアによっては0.25%~0.3%になることもあります。
より詳しい手数料体系は、公式サイトで確認してみるといいでしょう。
スプレッドモードにした場合は、取引手数料がかからない代わりにスプレッドが発生します。
BybitとOverbitのデリバティブ取引手数料を比較すると、よほど大きな金額でトレードしない限り、両者でそれほど大きな差はないと判断できそうです。
入金方法
Bybitでは、以下のような方法で入金が可能です。
- 他の取引所から仮想通貨を送金
- クレジットカード・デビットカードで入金
- E-checkというサービスを使った銀行振込
他の取引所から仮想通貨を送って入金する他、E-checkという電子決済サービスを使えば、日本の銀行から振込入金もできます。
Overbitでは、別の取引所からBTCもしくはUSDTを送って入金する方法にしか対応していません。
比較すると、日本人にとって入金方法がより便利なのはBybitといえそうですね。
入金手数料
BybitとOverbitは、どちらも入金手数料は無料です。
ただしBybitでクレジットカードやデビットカードを使って入金する場合、各カード会社やサービス所定の決済手数料は発生します。
送金方法
仮想通貨を送金する際はBybitとOverbitどちらも、保有している資産を別の取引所に送るしかありません。
なお、両方とも海外の取引所なので、持っている仮想通貨を日本円に換金したいときも、送金手続きが必要です。
ただし、Bybitは取引所内で使っている通貨は基本的にすべて送金できますが、Overbitでは入金と同じくBTCかUSDTのどちらかでの送金にしか対応していません。
そのため、頻繁に送金する場合に使いやすいのはBybitだといえます。
送金手数料
Bybitでは、銘柄ごとで送金手数料が決められています。
現物の資産ページで送金ボタンをクリックすると、以下のように各通貨の送金手数料が表示されるので、気になる人はチェックしてみるといいですよ。
Overbitは送金手数料は無料ですが、トランザクションというマイナーに支払う手数料は発生します。
資産運用方法
Bybitでは、下記のような資産運用サービスがあります。
- Bybitステーキング
- 流動性マイニング
- デュアル資産投資
- ローンチプール
- DeFiマイニング
保有資産を預け入れるだけで通貨が増える低リスクなステーキングの他、上級者向けの流動性マイニングやDeFiマイニングといったサービスも利用可能です。
また、時期によっては特定の銘柄と交換する形で新規上場のトークンを購入する、ローンチパッドというトークンセールも行っています。
一方、Overbitでは資産運用サービスは提供していません。
そのため、仮想通貨で資産運用をしたいならBybitを使うのがおすすめです。
日本人の利用
BybitとOverbitは海外の取引所ですが、どちらも日本人の利用は可能です。
ただ、双方とも日本の金融庁には登録されていません。
もし今後、金融庁からの警告を受けるようなことがあれば、日本人向けのサービス内容を変更したり中止したりする可能性も少なからずあります。
BybitやOverbitを利用する場合は、そういったリスクがあることも把握したうえで登録するといいでしょう。
日本語対応
Bybitは公式サイトとアプリの両方が日本語に対応しています。
自動翻訳レベルではなく、ほぼ完璧に近い日本語で表示されているので、日本人でも問題なく使えるでしょう。
Overbitも日本語に対応しているものの、公式サイトや取引画面の一部は英語表記です。
表示も自動翻訳レベルなので、日本人にとってより分かりやすい表示なのはBybitといえます。
スマホアプリ
Bybitは専用のスマホアプリをリリースしています。
アプリのほうでも、Web版ツールとほぼ同じ機能を利用可能です。
Overbitはスマホアプリがなく、取引やその他の操作は基本的にWeb版のページで行うしかありません。
キャンペーンやイベントの充実度
Bybitは時期によって、さまざまなキャンペーンやイベントを行っています。
現時点で開催されている代表的なキャンペーンやイベントはこちらです。
- デリバティブ取引のUSDT無期限契約およびインバース無期限契約で20,000USDT以上の取引高条件をクリアすると、8,100USDTボーナスの賞金プールから山分けボーナスが配布される
- 3つのタスクを完了すると、1人あたり最大5USDTがもらえる
上記の他にも種類豊富なボーナスイベントや、世界中のトレーダーが賞金をかけて戦うトレードバトルを開催することもあります。
Overbitでは、ティアポイントという独自のボーナスシステムを取り入れているのが特徴です。
たとえば、ログインするとティアポイントが獲得でき、貯めたポイントは現金と交換したり、賞金獲得のチャンスがあるルーレットに使ったりできます。
また、連続で6日間ログインすると、特別ボーナスをもらうことも可能。
つまり、ログインするだけで無料でボーナスやポイントを獲得し、資産を増やせるチャンスがあるということです。
こういった特典サービスを導入している取引所は、海外でもなかなかありません。
比較すると、より豊富なキャンペーンやイベントに参加したいならBybit、無料でもらえるボーナスやポイントを使って資産を増やしたいならOverbitがおすすめです。
取引履歴のダウンロード
Bybitでは、取引履歴のダウンロードができます。
履歴を確認したいときは、まず注文画面にある「Trade History(取引履歴)」の項目を選んでください。
次に確認したい履歴の期間を設定し、画面右上にある「Export」をクリックすると、指定した期間内の取引履歴をダウンロードできます。
Overbitでは、取引履歴のダウンロードには対応していません。
ただし、ウォレットの画面を開いて「Ledger」のボタンを押すと、過去の取引履歴一覧を表示可能です。
確定申告や税金の計算をする際、自分で一つひとつの履歴を確認するのが面倒な場合は、損益計算ツールなどを使う必要があります。
以上のことを踏まえると、損益や税金の計算がしやすいのは、取引履歴がダウンロードできるBybitといえるでしょう。
NFTの対応
Bybitは、独自のNFTマーケットプレイスをローンチしています。
公式サイトやアプリから直接マーケットプレイスのページに移動でき、実際にNFTの売買も可能です。
残念ながらOverbitは、NFTのマーケットプレイスはなく、取引所を介してNFTの取引もできません。
そのため、NFTに興味のある人はBybitを使うのが得策です。
カスタマーサポート
Bybitでは、以下のカスタマーサポートを行っています。
- フォームからのメールアドレスを使った問い合わせ
- ライブチャットツールによる問い合わせ
問い合わせフォームからメールで質問できる他、24時間対応のチャットツールによる問い合わせも可能です。
Overbitではフォームからメールアドレスを使った問い合わせのみに対応しています。
なお、BybitとOverbitは海外の取引所ということもあり、電話でのサポートは行っていません。
比較すると、より質問への対応が早いのは、チャットツールでのサポートもしているBybitと判断できます。
操作画面の使いやすさ
Bybitでは以下のようなチャート画面を採用しています。
注文方法は成行・指値・条件つきの3つがあり、海外取引所としては標準的な設定です。
買いボタン・売りボタンを切り替えるだけで簡単に取引できるため、使いやすさでは定評があります。
一方、Overbitのチャート画面はこちらです。
現物取引がないぶん、複雑な操作はあまりありません。
注文方法も基本的には成行か指値の2通りなので、海外取引所のなかでは比較的シンプルです。
以上のことから、BybitとOverbitは両方とも使いやすい取引所でしょう。
ブログの有無
BybitとOverbitは、どちらも公式ブログがあります。
それぞれのブログでは、取引所に関する最新情報やキャンペーン、重要なアップデートなどの情報を公開しています。
各取引所の基本的な使い方や操作方法の記事もあるので、気になる人はぜひチェックしてみるといいですよ。
コミュニティ
最後に、コミュニティの充実度合いも比較してみましょう。
Bybitのコミュニティ人数はこちらです。
Overbitのコミュニティ人数は次の通り。
コミュニティの人数は、Bybitのほうが圧倒的に多いのがわかります。
Bybit(バイビット)とOverbit(オーバービット)はどっちがおすすめ?
ここまでの内容を踏まえて、BybitとOverbitはどちらがおすすめなのかまとめました。
Bybitがおすすめな人
以下のような人は、Bybitを使うのがおすすめです。
- いろいろな銘柄でトレードしたい人
- デリバティブ取引だけでなく現物取引もしたい人
- 仮想通貨の資産運用サービスも利用したい人
BybitはOverbitに比べると圧倒的に取扱い銘柄の種類が多いので、マイナーなアルトコインの売買がしたい人には向いています。
また、従来のトレードだけでなく仮想通貨の資産運用も積極的にしたい人にはうってつけの取引所です。
上記に該当する人は今すぐBybitへ登録しましょう。
プロトレーダーの私も使っています。
Overbitがおすすめな人
下記に当てはまる人は、Overbitを使ってみるのもありです。
- デリバティブ取引に特化した取引所を使いたい人
- 為替FXにも挑戦したい人
- 無料でボーナスや特典がもらえる可能性のある取引所がいい人
Overbitは為替なら最大500倍のレバレッジ取引も可能なので、為替FXにチャレンジしたい人には適しています。
タスクをクリアし、無料でもらえるボーナスや特典を活用して資産を増やしてみたい人も、ぜひ使ってみるといいでしょう。
Bybitだけでは物足りない部分をカバーするためにOverbitもあわせて登録するのもありです。
実際に仮想通貨で爆益を上げている多くの人がいくつかの取引所を使い分けています。
まとめ
BybitとOverbitを比較した結果、取扱い銘柄の数・入金方法・資産運用方法の種類などで違いがありました。
ただ、BybitとOverbitは強みにしている点が異なるので、使う取引所をどちらか一方のみに絞る必要はありません。
むしろ2つとも登録しておけば、儲けのチャンスが増えます。
また、それぞれのキャンペーンやイベントに参加できたり、自分の投資スタイルに合わせて取引所を使い分けられたりといったメリットも。
登録自体も簡単に終わるので、どちらの取引所を使うべきか迷ったときは、ぜひ両方の口座開設をしておくといいですよ。
- 取扱い銘柄の種類はBybitのほうが多いものの、為替FXもしたいならOverbitがおすすめ
- 資産運用に向いているのはBybitだが、無料でもらえるログインボーナスや特典を活用するならOverbitがうってつけ
両方の旨味を得るためにはどちらも登録して使い分けることをおすすめします。
BybitもOverbitも口座開設料は無料なので、登録しておいて損することはありませんよ。